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2009年12月の15件の記事

2009年12月29日 (火)

シルキー 「ハヤウチ」

ポールソーはシルキー「ハヤウチ」の2段を使用しています。メーカーサイトはこちらです。シルキーは本当に世界に誇れるメーカーです!

で、ハヤウチですが、樹上で使用する事を考えると、2段以上は重くて腕がプルプルします。2段以上は伸ばして水平に持つだけでもしんどいでしょう。とはいえ、これはまだ昇柱器で木登りしている時に購入したもので、今買うなら地面から使う事を考えて4段を買います。

枝切りだけでなく、切った枝が他の枝に絡んで落ちてこない時に、これで引っ張ったりします。うちではこの用途の方が多いかも。でもこの時ポールがよく曲がります。シルキーに頼めばポール単体で取り寄せ可能です。

最小時でも全長2.28mあります。けっこう長いです。軽トラックの荷台には斜めにしてやっと積めるくらい。ロングボーイの方が持ち運びしやすいです。

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切れ味は抜群です!さすがシルキー。替え刃だけで7000円くらいするだけあります。でもノコ目が荒いので細かい枝だとなかなか食い込んでくれません。先端と後端の刃は木に絡んでいるツタを切るのに便利です。特に後端の刃は枝切りする前に簡易受け口としてざっくり切れ目をいれるのに重宝します。

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ブレードの下部で光っている、かわいいキツネが「HOOK FOX」です。これめちゃめちゃ便利ですよ!ハヤウチ買うならこれもいっとくべきです。クライマーに渡すためにロープにハヤウチを結ぶ時や、樹上で枝にちょっとひっかけたり。TCJさんのショップで売ってますが、シルキーに聞いたら「シルキーを売っているお店なら、どこでも取り寄せ可能」との事でした。ハヤウチの他にハヤテ、ロングボーイにも取り付け可能です。

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あと、WesSPurで売ってる「Sintung Pruner Attachment」も持っています。このページの最下部のやつです。50mmタイプを買いました。袋と紐は付属品です。付け替えはマイナスドライバー一本で可能ですが、ちょい面倒です。樹上で交換は厳しいでしょう。
切れ味は思っているよりいいです。1cm径くらいなら楽勝です。切り口もシャープで良いです。

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銀色のツノがありますよね。ここが4倍力システムになっています。紐をひくと、ツノに連結した下刃が閉じる仕組みになっています。このタイプの枝打ちハサミって日本じゃあまり見かけませんよね。

紐を引くと…こういうアクションです。

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ただこれ、閉じる力は強いですが、開く力はバネのみです。太い枝を切ろうとして無理をすると、食い込んだままどうしようもなくなる場合があります。そうなったら無理やりでも切ってしまわないと、そのまま現場に残地、という悲しい事態になったりします。

あと、力一杯引くと、4倍力システムの生み出す力にポールが負けて結構クニャります。これは大誤算でした…。ポール最大延長時では不安になるくらいしなります。3cm径くらいの枝切りが限度かも。まあそれ以上の枝だとノコ刃で切ればいいだけなんですけどね。

と思ってたらWesSpurのサイトの説明文に「切りにくかったらラチェットシステムを4段階まで変えられるぜい!!」と書いてありますね。…そんな機能あったけ?という感じです(説明書は付属していませんでした)。確認したら、また追記したいと思います。

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2009年12月28日 (月)

必要なモノリスト

ロープアクセス木登り用の必要な装備品リストです。たぶん抜けているやつがあるので、思い出したら追記していきます。これ見てたら記事にしてない道具がたくさんあるなあ…


絶対必要!!
ヘルメット
ペツルの「バーテックス ベント」をかぶっている人が多いように感じます(紹介記事はこちらイヤマフ取付用のサイドスロットがあるから、ワーク用としてはバッチリです。山岳用メットはかっこいいのが多いです。チャリ用メットはスピードにのらないと通気性が悪い…という話です。まあCE/UIAA規格を通っているのなら何でもいいかと。
ドカチンメットはAB用ならいいと思いますが…カッコ悪いし、これっぽっちもおススメしません。

・ハーネス
最低限、センターD環かブリッジが必要です。フリップライン用のサイドD環も必要だと考えています。たぶんNewTribeが一番使われていると思います。長時間吊られていてもレッグループが大きいからメチャクチャ楽だそうです。でもあそこの「Basic Saddle」はサイドD環が付いていません。日本ではTCJさんの通販サイトで買えます。
ちなみに日本の高所作業でよく使われている安全帯は絶対ダメです。というか絶対ムリです。ロープにぶらさがったら、安全帯がおなかの方にずり上がってきちゃいます。

クライミングロープ
前回の記事を参考にしてください。木登り道具ショップでクライミング用ロープ(セミスタティックロープ)を買うのをおススメします。ロッククライミング用のダイナミックロープでも安全面では大丈夫ですが、滅茶苦茶やりにくいでしょう。セミスタティックロープを買うべきです。こちらの記事を参考にしてください。

カラビナ
登山用品店で売っているものを買いましょう。ホームセンターで売っているカラビナを使う人はツリークライミングをする資格ありません。最低2枚は必要です。たぶん10枚くらいは必要になってくるかと。一個道具を買ったら、それ用のカラビナがいると思って差し支えありません。
初めはオーバル型かD型のオートロッキングタイプを買う方がいいと思います。ペツルの「オーケー トライアクト」がおススメです。ちなみに私は「オーケー スクリューロック」のほうが好きです。

スロウラインとウェイト、ストレージ
別にタコ糸とかでもいいですが、引っ張っている時に切れちゃうときがあります。ウェイトは専用品がいいです。10オンスと12オンスの二つを買って様子をみてはいかがでしょうか。
シェリルの奴が秀逸です。アウトドアショップKでも売っています。スロウラインをいれるカゴは100均の洗濯かごがイイ!と教えていただいたことがあります。こういうモノであればなんでもいいです。極論でいうと、別に段ボール箱でもいいですよ。

下降器
エイト環でいいんですが、個人的には普通のエイト環は嫌いです。ダブルロープの時に使いにくいです。レスキューエイトやジェットマンの方が好きです。もっというとエイト環じゃなくて、ラック系の方がいいと思います。
コングの「ハイドロボット」が一押しです。ハードロックがしやすいのは正義です。ハイドロボットの記事はこちら

かなり必要!
・スプリットテイル
初めはブレイクスヒッチ用に1アイのスプリットテイルがおススメ。慣れたら2アイも持っていると楽しいです。クライミング用ロープで自作してもいいですが、ノットが邪魔です。
間違っても登山用品店でメーター売りしているアクセサリーコードで作らないように!!もしスプリットテイルが切れたらフリーフォールです。死にます。

プーリー
サイドプレートプーリーがひとつあれば、スラックテンダーが作れます。他にもリダイレクトに使ったり、フリクションセーバーに導入したり、倍力システムを作りたい時に必要になってきます。ダブルプーリーを二つ持っておくと4倍力システムが簡単に作れます。

ロープバック
ロープバックからにょろにょろロープが伸びている姿はいいもんです。前回の記事を参考にしてください。

フリップライン
いわゆる「胴綱」みたいに使います。フリップラインにはワイヤーコアタイプ普通のロープタイプがあります。私はワイヤーコア至上主義者ですが、ノコギリやチェーンソーを使わないなら、間違いなくワイヤーコアじゃない方が軽くていいでしょう。長さは3mあればとりあえずいけますが、長い方が汎用性あります。クライミング用ロープを短く切ってで自作してもいいと思います。あと忘れずにアジャスターも買いましょう。キット売りもしています。

・プルージック用コード
対摩擦熱を考えて専用コードを買いましょう。バルクでメーター買いしてダブル・フィッシャーマンズ・ノットで結びます。色々使い道はあるので、いつも腰に一本はぶら下げています。

・フリクションセーバー
DdRTで木登りをするならフリクションセーバーは絶対必要なんですが、初めは別に工業用ホースでいいやんと思ってしまいます。個人的には変態的アンカーを作るのでほとんど使っていません。ホースタイプとスリングタイプがあります。個人的にA.R.TのRopeGuideが最高峰です。こちらこちらの記事も参考にしてください。

あると便利
フットアッセンダー
ペツルのパンタンが有名ですが、あえてCMIのフットアッセンダーを狙うのはどうでしょう。見た感じじゃパンタンの方が使いやすそうですが。右足用でいいです。

・スリング
60cmのソウンスリングを2本くらい持っていると何かと便利です。デイジーチェーンも一本あるとちょっと便利です。

・ハンドアッセンダーとフットループ
個人的には必須ですが、なくても別に困りません。でもあると便利ですし、SRTやるなら必要です。

個人的に必要なもの
・チェストハーネス
吊り下げ型(ex.ペツル「スクール」)とクロス型(ex.ペツル「ボルテージ」)がありますが、私はクロス型のファンです。というか、ほとんどの人には必要性がわかってもらえないような気がします。私は最近マウンテン・ダックスのチェストハーネスを使っています。ギアラックがめちゃめちゃ便利なんです。

・チェストアッセンダー
SRTをしないなら全くもって必要ないです。ペツルのクロールを使用しています。

・ペツル 「ストップ」
わざわざSRTで降りてくるタイミングなんて滅多にないです。もしSRTで降りるとしても他の下降器で行えばいいだけです。かくいう私はあえて「ストップ」で降りたりします。楽しいんです。

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2009年12月25日 (金)

クライミングロープについて(4/04追記あり)

1/18追記。ストップの最大使用ロープ径は12mmでした。)

私が持っているクライミングロープはSamson「Velocty」Yale「Blaze」です。左のロープがベロシティー、右がブレイズです。どちらも長さは120feet(約36m)です。150feetにすれば良かったかな?とたまに思いますが、いまのところ何とかなっています。

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両者を比べると…そこまで差を感じません。ブレイズの方が、スルッと滑る感じはするので、ブラインドテストしたらわかると思います。フットロックを使うならベロシティー、メカニカルでいくならどっちでも、って感じでしょうか。

という訳で、特に使い分けはしていないのですが、ベロシティは片方のロープエンドがタイトアイ加工してあるのを購入したので、最近はこちらが主力になってます。これを買う前はロープにアイ加工するのは否定的でした。どうしてもアイのある方ばかり使ってしまって、ロープの疲労度にムラができてしまいそうだからです。でも使ってみると…いやー便利ですね(笑)!アイ加工いいもんです。

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ロープバックも使っていまして、WesSpurのSサイズとSherrillのMサイズロープバック(カモ柄)です。どちらも使い勝手は良いです。ロープをいれるとウェススパーは2/3ほど、シェリルのほうは半分ほど埋まります。この余っているスペースにヘルメットとかをポイポイいれて現場移動しています。

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個人的にはロープバックは必要だと思っています。地面にロープをばらまけていると、どうしても切り落とした枝がからんだりして嫌いです。うっかりロープ踏んじゃいそうになりますし。なによりロープバックを使うと地面がすっきりするから大好きです。


ロープの購入基準について

私がロープを買ううえで重要視しているのはロープ径です。絶対11mmを買うようにしています。何故かというと、ペツルのストップやグリグリの最大使用径が11mmまでだからです。それに軽いですし。(1/18追記すいません、ストップの最大使用ロープ径は12mmでした!!。

こういう道具は使わん!!となればいろいろ選択肢は広がるんですが、11mmのアーボリストロープを探すとほんと少ないんですよね。上記の二つの他にはNewEnglandの「FLY」くらいじゃないでしょうか?

いや、TCJさんの通販サイトに「カメレオンロープ」ってのがありますね。でも、ワーク用として考えると、あの色が気に食いません。ロープには出来るだけ目立ってほしい!  お客さんにもロープの存在がわかりやすいし、作業している人間としてもロープの確認がしやすいですから。視認性に関しては、プロとレクリエーションじゃ目指すものが真逆の立場になるんですかね。レクリエーションでもロープは目立った方が安全だと思うんですが

(10/4/04追記:↑カメレオンロープの実物を見ました。葉っぱの色とはいい感じに溶け込みつつ、樹幹との色とは全く違うので際立ってました。充分目立ちます。あのロープは素適です!)

普通のセミスタティックなら他にもいろいろあります。エーデルリッドの「セーフティースーパー」とか「パワースタティック」とか。でも50m単位でしか売ってません。50mはちょっと長すぎるような…買ってから40mをクライミングロープに、10mをロングランヤードとして使うならいい感じですね。他にもエーデルワイスとかべアールなんかもセミスタティックロープを取り扱っています。

ちなみに、アーボリストロープを製造しているロープメーカーは、ヨット関連発祥のメーカーが多いです。なのでポリエステル素材を使ったロープが多いです。ベロシティーはポリエステル素材を使用しているのがカタログから確認できました。たぶんブレイズもそうだと思います。それに対してエーデルリッドなど、クライミング系が発祥のロープメーカーはナイロン素材をよく使っています。

この素材の差がどういう結果を生むのか、私はまだ知りません。強いていえば、手触りがポリエステル系がつるつる、ナイロン系はさらさら、っていう事くらいしかわかりません。どちらも熱による性能劣化温度は、ほぼ一緒の176℃だそうですサムソンのカタログより)。この辺についてもっと調べたら面白いかもしれませんね。(追記 ロープの素材について調べました。こちらの記事をどうぞ。またロープの構造についてはこちら。)

ロープの選び方は、クライマーそれぞれの考え方や個性があらわれるところなので、安心できる木登り道具ショップで、気に入ったアーボリスト用クライミングロープを買えばそれほど問題ないと思います。まさかホームセンターのクレモナロープとかで木登りしようなんて人はいないでしょうし、リギングロープで木登りしようという人もいないでしょう。クライミングロープには正真正銘まさに命を預けるんですから。


最後にアーボリストロープの大手三社のリンクを張っておきます。
Samson(サムソン) http://www.samsonrope.com/
Yale Codage(イェール) http://www.yalecordage.com/
New England Ropes(ニューイングランドロープhttp://www.neropes.com/

サムソンのカタログは、おもしろいです!写真いっぱいで、登攀システムやリギングシステムの基礎がわかりやすいです。
Home→左カラム一番上Arborist→左カラム中ほどArboristCatarog
 

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ロープ登攀⑥ 吉井フリップ的DdRTの巻

てな事で、今回は私が実際にやっているDdRTのシステムを紹介します。

とは言えまだまだ練り込まれたものではありません。もっといい方法があるはず!と毎回思ってはいるんですが、なかなか…目の前に樹があるとついつい早く登りたくなってこのシステムで登っちゃいます。

参考程度に見ていただければと思います。もちろんこのシステムを真似して事故が起きて全くもって責任は負えません。自己責任においてお願いします。イラストに関して、今回もワーキングエンド側のロープは描いていませんので注意してください。それではどうぞ。

使用しているのは「ハンドアッセンダー+カウズテイル」「フリクションヒッチ(VTヒッチ)」「フットアッセンダー」です。


吉井フリップ的DdRTのロープ登攀
①基本姿勢
フリクションヒッチにぶら下っています。足にはフットアッセンダー。「セルフビレイ2つ取り」の原則を守るためにカウズテイルを介してハンドアッセンダーも装着しています。

フリクションヒッチはブリッジに、カウズテイルはセンターD環に繋がっています。

登攀中はハンドアッセンダーにぶら下がる事になるのですが、ハンドアッセンダーはスライドさせている時にロープから外れる危険があります。防止策としてトップホールにカラビナをかけています

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②登攀準備
フットアッセンダーをロープに装着して、足をひきあげます。ここは普通のDdRTと全く一緒です。

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③登攀
フットアッセンダーを足掛かりにして立ちこみます。ここも普通のDdRTと一緒です。この際、フリクションヒッチもハンドアッセンダーのカウズテイルも、スラックが発生しています。

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④スラックをとる
ハンドアッセンダーをガツンと押し上げて、カウズテイルのスラックをとります。フリクションヒッチは、そのままです。

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⑤登攀完了
これで基本姿勢と同じ状態になりました…と言いたいところですが、ちょっと変化していますよね。フリクションヒッチはスラックが発生したままです。登攀を繰り返している間はフリクションヒッチではなく「ハンドアッセンダー+カウズテイル」にぶら下がる事になります

以上の動きを一連のイラストで見るとこのようになります。

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以上です。



ポイントとしては、セルフビレイ2つ取りの原則に適っている事フリクションヒッチのスラックをとらない事です。

何故フリクションヒッチのスラックをとらないのかというと、単に面倒だからです。それにVTヒッチとヒッチクライマーの組み合わせですと、それほどスラックができないから登攀の邪魔になりません。

その代り、基本的にセルフビレイを受け持ってくれるハンドアッセンダーには脱落防止用のカラビナを取り付けて、安全度を向上させているんですね。

これ、ハンドアッセンダーじゃなくてフリクションヒッチ側のスラックをとっても別に全然問題ありません。どちらかで登攀準備用のセルフビレイがとれればいいんですから。ただフリクションヒッチのスラックをとるとしたら、手のポジションを毎回動かさないといけないでしょ。これがなかなか手間を食うんですよね。もっというとリズムが狂っちゃうのが嫌なんです

で、休憩したりするときだけフリクションヒッチのスラックもとります。フリクションヒッチはブリッジと繋がっているのですが、ブリッジでぶら下がる方が姿勢的に楽だからです。

どうでしょうか?参考になりましたでしょうか?正直なところ、このシステムはVTヒッチとヒッチクライマーの組み合わせの恩恵にあずかる部分が多いので、ブレイクスヒッチでうまくいくのかどうか、定かではありません。

たぶんブレイクスヒッチでやると、スラックが邪魔して、フットアッセンダーをスライドさせるのに手間がかかるような気がします。

この問題について名案は浮かんでいるんですが、なんせ寒くて実験する気がおきません…簡単に説明するとスラックテンダーをワーキングエンド側に配置する方法です。シェリルのカタログp39に載っています。というかこの記載されてるスラックテンダー方法、私の理想のような気がします。

とまあロープ登攀について長々と書いてきましたが、今回で一旦終了します。次回は何を書こうかな…

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2009年12月22日 (火)

ロープ登攀⑤ ロープの展張とフリクションヒッチの関係

では今回はロープの展張とフリクションヒッチの関係を見ていきます。

結論はこれです。
・荷重がかかっているロープクランプがロープを展張する。
・展張しているロープ上のフリクションヒッチを移動するには「片手」でいける。
・展張していない時は「両手」が必要。

それでは見ていきましょう。

まずは下記のイラストを見てください。前回のイラストから、展張しているロープ部に色をつけたものです。

色のついているロープ部はピンっと張っています。それより下部はぶらりと垂れ下がっているだけです。荷重がかかっているロープクランプがロープを展張しているのがおわかりいただけるでしょうか。体重かけてるんですから、そりゃまあロープは張るよなっていうだけの話です。

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次にいきます。

展張しているロープ上のフリクションヒッチは片手で押し上げる事が可能です。

でも展張していない場合、押し上げようとしても先にロープがぐにゃっと曲がってしまって無理なんですね。だからフリクションヒッチより下のロープを握って、ロープを展張してあげてからヒッチを押し上げる必要があるんです。

そんな訳で、展張していないロープのフリクションヒッチを押し上げる場合、ロープ展張用とヒッチ押し上げ用で、両手が必要になってくるのです。スラックテンダーでヒッチを押し上げるならば無展張状態でも片手で可能ですが、あれってスラックがまるまる残るから疲れるんですよね…


ついでに「ハンドアッセンダー+フットループ」「フットアッセンダー」の違いについて。それぞれ立ちこんだ状態でのロープ展張はこのようになります。

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フットアッセンダー」の場合は足までロープが展張します。

それに対して、「ハンドアッセンダー+フットループ」の場合、ハンドアッセンダーの部分までしか展張しません。

しかもハンドアッセンダーを握っている片手は手離せないので、残る腕は一本。ありゃフリクションヒッチの押し上げできなくね?っていう悲しい事態に陥ります。

…と言いますか実は私、こないだこの状況に遭遇しまして(汗)

その時うっかりフットアッセンダーをつけ忘れてたんですね。フットロックは好きじゃないのでフリクションヒッチをチェストアッセンダー代わりにして、SRT式で登攀できるんじゃないの?と思ってしまったのが運の尽きでした…フットループに立ちこんだ瞬間、あ、無理やん!ってすぐ気付きました。

まあ5mほど登攀するだけでOKでしたし、スラックテンダーで必死にフリクションヒッチを押し上げて乗り切りましたが(どんなけフットロック嫌いなんだ)、一日中腕が笑ってました。

ふとした思いつきだけでシステム構築したら、しんどい目に合うという教訓を得れましたねー。が、そんな時でも「セルフビレイ2つ取り」の原則さえ覚えておけば、危険な状況には合わないです。これのおかげで冒険できるっていう部分も大きいです


さて、という訳で次回は私が実際に行っているDdRTを紹介したいと思います。いい加減ロープ登攀の話も飽きてきましたし(笑)、次回でロープ登攀の話はひとまず終了にしたいと思います。

次回に続きます

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2009年12月19日 (土)

ロープ登攀④ 実際の動き (DdRT編)

それではDdRTの実際の動きを見ていきます。

今回も引き続きイラストで紹介します。土曜日記念という事で着色しました(笑)あとイラストが煩雑になるので、ハーネスに取り付けるロープ末端側(Working end)は描いていません。

使用するロープクランプは「フリクションヒッチ」と「フットアッセンダー」です。フットアッセンダーの代わりにフットロックを使っても勿論OKです。

DdRTにおけるロープ登攀
①基本姿勢
フリクションヒッチによってロープにぶら下っています。そして足にはフットアッセンダーを装着しています。フリクションヒッチが自己確保用で、フットアッセンダーが上昇力を担います。

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②登攀準備
フットアッセンダーにロープを取り付けて、足をお尻に向かって引き上げます。ここではまだフリクションヒッチにぶらさがったままです。腕はフリクションヒッチの下あたりのロープを掴んでいます。

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③登攀
フットアッセンダーを足掛かりに立ちこみます。この際、フリクションヒッチにスラックが発生します。もしこの状態で身体のバランスを崩すと、スラックの長さだけ墜落するので注意。

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④スラックをとる
手でフリクションヒッチを押し上げてスラックをとります。実際は③の動作と同時に行う事も多いです。足で立ちこむと同時に腕を伸ばす要領です。ピンと背伸びするような格好ですね。

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⑤登攀完了
これで基本姿勢と同じ体勢になりました。動作を並べるとこんな感じです。

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以上です。SRTとほとんど同じなのがおわかりいただけたでしょうか?ワーキングエンド側のロープをイラストに描いていないので、特に顕著になりますね。つまりDdRTってのはSRTの変形型なんですよ。但しDdRTは登攀距離が二倍になりますし、フォルスクロッチ(フリクションセーバーなどのこと)の摩擦力がずっと付き纏います。SRTに比べて登攀はかなり疲れます。

で、基本概念のときに言っていた通り、このままではセルフビレイが一点だけで不安ですね。どうすればいいかっていうと簡単です。ハンドアッセンダーを導入してあげればいいのです。もしくはペツルのシャント等のバックアップ器材を加えてもいいかもしれません。

ただしハンドアッセンダーとフリクションヒッチは、セット方法によっては相性が最悪です。これはロープの展張(張り具合)が関係してきます。ピンッと展張しているロープ上のフリクションヒッチは動かしやすいですが、展張していない場合どれだけしんどいか…この問題からフットループとフットアッセンダーの違いも見えてきます。


次回に続きます

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ロープ登攀③ 実際の動き(SRT編 ②)

それではSRTロープ登攀における、ハンドアッセンダーとチェストアッセンダーの役割を見ていきます。

①ハンドアッセンダー
ハンドアッセンダーの役割は、上昇力を得ることと、セルフビレイのバックアップ目的です。

人間が登攀しようとすると腕か脚の屈伸運動を使うしかありません。腕力だけだとしんどいので、脚力も使いたい。というか懸垂運動はしんどいから是非使いたい。その為のフットループです。ハンドアッセンダーを手掛かりに、フットループを足掛かりにして、フットループに立ちこみます。ハシゴをえいやっと登る動作とほぼ同じです。

実際のところ、フットループを使いたいからハンドアッセンダーを使う、といってもいいくらい重要です。登攀していると「腕しんどくないの??」とよく聞かれますが、そんなにしんどくありません。ぱっと見るだけではフットループの重要さが伝わらないんでしょうね。フットループの代わりにフットアッセンダーを使っても勿論いいです。


②チェストアッセンダー
チェストアッセンダーの役割は基本姿勢の確保用です。いつでも安心して体重を預けられる、安全の根幹を担ってくれます。自己確保をメインに取り扱うということです。

自己確保を担う器材には、大切な条件があります。ハーネスとのスラックが限りなく短い事、ロープ上をスムーズにスライドしてくれる事、ロープからの脱落・逆戻りが絶対ない事、の3点です。

ここでいうスラックとは、ロープクランプとハーネス間のたるみの事です。下の画像を見てもらえればだいたいわかってもらえると思います。ブレイクスヒッチを思い浮かべながら見てもらうと解りやすいかもしれません。

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例えば、フリクションノットはどうしてもスラックが大きくなります。それに対しチェストアッセンダーのスラックはマイロンの長さのみですし、さらにチェストハーネスでアッセンダーを上に引っ張る格好になるので、アッセンダーのブレが少なく、体の動きによく追従してくれます。登攀時にわざわざ手で引き上げる必要がないので非常に便利なんです。これは相当重要です。

また、チェストアッセンダーはよほどの事がない限り勝手に外れません。ハンドアッセンダーは実は外れる可能性があります。特にチロリアントラバースなどの横方向への移動時によく外れます。これを回避するためにはハンドアッセンダーのトップホールにカラビナをかける必要があります。



今回の結論…のようなもの

以上の事から、登攀時のロープクランプには「上昇力の手掛かりにする」「自己確保のためにぶらさがる事ができる」、という二点の役割があるのがおわかりいただけたでしょうか。SRTはこの役割分担がはっきりしていて分かりやすいです。

どんな登攀システムも、この二点の役割を意識して見ていくと理解しやすいと思います。

DdRTは、このSRTのシステムからハンドアッセンダーを使わないで、フットループの代りにフットロックやフットアッセンダーを使用します(上昇力の手掛かり)。そしてチェストアッセンダーの代わりにフリクションノットを使っているんですね(自己確保用)。

次回はDdRTロープ登攀の実際の動きです

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2009年12月18日 (金)

ロープ登攀② 実際の動き(SRT編①)

今回はSRTにおけるロープ登攀の実際の動きを見ていきます。先にSRTを見ておいた方がわかりやすいと思うので、DdRTから見ていくのがスジでしょうが、お付き合いください。

その前に前回記載したロープクランプの定義ですが、あれではちと紛らわしいので言い換えたいと思います。

ロープクランプとは、進行方向にはスライドでき、逆方向の加重がかかるとロープを噛みこんでストップする働きを担うもの。

どうでしょう、わかりやすくなったでしょうか?なんだか余計わからなくなってしまった感もありますが、ロープクランプというかアッセンダー類は自分で実際にやってみると一目瞭然で理解できるので、あまり気にしないでください。


それでは実際の動きをみていきましょう。今回写真が用意できなかったので私の情けないイラストで紹介します。我ながらこんなものを公開するのは恥ずかしいですが、文章だけではわかりにくい。自分でもよくわからない。

今回の説明で使用するロープクランプはチェストアッセンダーハンドアッセンダーの二つです。

SRTにおけるロープ登攀
①基本姿勢

基本姿勢はチェストアッセンダーにぶらさがった状態です。チェストアッセンダーによってセルフビレイされています。そしてハンドアッセンダーがバックアップです。ハンドアッセンダーはカウズテイルによってハーネスと接続されています。あと、ハンドアッセンダーにはフットループを接続しています。

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②登攀準備

ハンドアッセンダーに取り付けているフットループに足をいれます。そしてハンドアッセンダーを上方にスライドさせます。すると足が屈伸状態になりますよね?ピンと来なければ竹馬を思い出してください。腕の力で足をヒョイとあげてやるようなもんです。Img_0002_4

③登攀
フットループを足がかりにして、屈伸している足を伸ばします。フットループに立ちこむ要領です。縄ハシゴを登るのと同じです。

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④完了
立ちこむと、チェストアッセンダーも同時に上昇してきます。腰の位置が上がるのですから、ハーネスと連結しているチェストアッセンダーも一緒にあがってくるのです。実際にはあがってこない事も多いですが(汗)これで基本姿勢と同じ状態に戻りました。


以上です。この一連の動作を繰り返すことによって登攀します。

ここで重要なのは、チェストアッセンダーとハンドアッセンダーの役割の違いです。これがわかるとDdRTの動作も理解しやすいんです。


次回に続きます

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2009年12月16日 (水)

ロープ登攀① 基本概念

ロープアクセス技術(もちろんロープを使用した木登り含む)におけるロープ登攀の基本概念はこれです。

・セルフビレイが可能なロープクランプを2つ使用する。一方でセルフビレイをとりながら、もう一方を上方にスライドさせる。これを繰り返す。

ロープクランプっていうのは、アッセンダーやフリクションヒッチ(exブレイクスヒッチ)のことです。ロープを掴んではなさない、荷重がかかってもその場に留まる事ができる必要があります。また荷重がかかっていない場合は、任意にロープ上をスライドできる。スライドできなきゃ登攀できませんし。

セルフビレイは、日本語訳すると[自己確保]です。つまりロープクランプに自分の体重を預けた時、そのロープクランプは自分の安全を確保してくれる必要があります。

それではさまざまなロープクランプをみていきます。


①フットアッセンダー
フットアッセンダーはロープクランプですが、セルフビレイ可能ではありません。これはフットロック技術をメカニカルに行う為だけのものです。例えばPetzlのパンタンの説明書に「注意:パンタンは PPE (個人保護用具)ではありません」と記載されている事からもわかると思います。
考えてください、あなたはフットアッセンダーのみで安全にロープにぶらさがっていられますか?できる、と思った方は何か考え違いをしているか、安全というものを甘くみすぎです。

②ハンドアッセンダー
ハンドアッセンダー単体ではただのロープクランプです。ただしハンドアッセンダーを使用する時はロワーホールカウズテイル(自己確保用のランヤード 例.Petzlスペルジカ)をかけます。そしてカウズテイルはハーネスに繋がっています。つまりカウズテイルを接続する事でハンドアッセンダーはセルフビレイ可能になります。
この際、カウズテイル自体の強度と、カウズテイルとハーネスの接続場所(アタッチメントポイント)の強度も問題になってきます。もちろんハーネスのギアループにカウズテイルを接続していたらNGです。それはただ道具の落下防止をしているだけで、荷重がかかったらギアループがぶっ壊れて作業者は墜落します。

③チェストアッセンダー
チェストアッセンダーについてもほぼ同じことがいえます。違うのはハーネスとの接続に、カウズテイルではなくマイロンやカラビナを使う点です。

④フリクションヒッチ
他のロープクランプとの決定的な違いは「その都度フリクションヒッチを作成し、そして作成に失敗する可能性がある」っていう事です。その為、たとえ作成に失敗していても安全な状況で(地面に立ちながらetc)フリクションヒッチの動作チェックをする必要があります。
あと、フリクションコード(フリクションヒッチに使っているロープ。スプリットテイルの事)自体の強度も重要です。細引きを流用したり、ロープコアを抜いてプルージックを効きやすくするなんて論外です。あと摩擦熱を考慮する必要もあります。



他にもロープクランプはありますが、今回は割愛します。

つまり、登攀にはPPEとして使用できるロープクランプが二つ必要なんです。

ロープクランプが二つ必要な理由ですが、ロープクランプ二つないと登攀できません。荷重でがっちりロックされてるロープクランプひとつでどうやって登ります?

もうひとつの重要な理由はバックアップ目的です。万が一ロープクランプがひとつ破損しても、他方が墜落を防いでくれます。その為にも両方のロープクランプがPPEである必要があるのです。

ワンミスで死んじゃうような技術をプロが使っていい訳がありません。バックアップを多元的に行うからこそ、ロープアクセス技術はプロフェッショナル用途に耐えられるのです。まして趣味で木登りしている方が事故にあうなんて絶対あってはならない事です。

次回は実際のSRT登攀手順を紹介します。チェストアッセンダーの素晴らしさがわかるはずです。

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P.S.「え、でもDdRTはフリクションヒッチひとつだよ?」って思った方、そうなんですよ!なんかDdRTっておかしいんですよ!!フリクションヒッチひとつに命を預けるのってヤバくないですか?

まだまだ研究中で中途半端ですが、登攀に関してはひとつ方法を見つけたので、これも次回紹介します。

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2009年12月14日 (月)

hitch Climber

最近、DdRTのメインシステムをhitch Climberを用いたVTヒッチに切り替えました。ヒッチクライマーはTreemagineersが設計・開発、DMMが発売元になっています。

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ヒッチクライマーいいです!使い勝手ばっちりです!

ヒッチクライマーってのは、プーリーとリギングプレートを一緒にしたような器材でして、カラビナをかけられるポイントが3つあります。そこにクライミングロープのロープエンドと、プルージックランヤードを別々にかけます(写真参照)。こうする事で登攀システムがすっきりまとまります。

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他にもレスキューやリムウォークなど、さまざまな使い道があるのですが、詳しくはこちらの公式サイトからと、シェリルのpdfを見てください。個人的にはリムウォーク時の変則的な使用方法を見て、感嘆しました。今度実験してみるつもりです。

あと、VTヒッチはSherrillのこちらで結び方がわかります。VTヒッチの正式名称はValdetain Tresse 、Valdotain Tresseと いいます。

画像で使用しているプルージックコードはWesSpurの「Ultra-Tech Eye to Eye Prusik Lanyard」。クライミングロープはSamsonの「Velocty」です。

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ヒッチクライマーとVTを組み合わせると非常に滑りが良く、相性がいいのですが、VTは滑りが良すぎて危険、という話もあります。現に海外でも話題にのぼっていまして、VTよりDistelを薦める向きがあります。前述の公式サイトの動画でもDistelでやっているくらいです。何か一抹の不安を感じられる方は絶対Distelでやるべきです。もっと言うと最初はブレイクスヒッチに慣れるべきです。

私もまだVTを扱いきれておらず、クライミングロープの状況を見ながら、毎回セッティングを変えています。実はこの写真撮影時のVTも失敗作で、もっとクロスさせるべきでした。以前はきつく締めすぎて降りるのに苦労したことがあります。

が、パンタンでロープを踏み込むと、それに合わせてVTヒッチが自動でスーッと上がってきてくれるのが、もうたまらなく好きなので、日々精進しております。

あと、pdfを見た方はわかると思うんですが、まるでアイ付きのクライミングロープじゃないと使っちゃダメ!!と書かれているかのようですが、そんなことはないです。あれはロープのノットとVTが干渉して危険なだけで、VTより上方にノットが来るように設定すれば問題ありません。輪っかのでかいダブルフィギュアエイトノットを作る、ということです

最後にヒッチクライマーの販売サイトのリンクです。ウェススパーが最安値です。

WesSpur http://www.wesspur.com/Micro-Pulleys/hitchclimber.html
SHERRILLtree http://www.sherrilltree.com/Professional-Gear/Micro/Pulley-Hitch-Climber
アウトドアショップK http://www.odsk.jp/SHOP/TWP00010.html

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2009年12月11日 (金)

いろいろな通販ショップ(追記あり03/26)

海外ショップ (アメリカ三大ショップ) 

WesSpur http://www.wesspur.com/index.html
言わずと知れたウェススパー。

SHERRILLtree http://www.sherrilltree.com/Professional-Gear
シェリルとウェススパーがあれば私は幸せ。

Bailey's http://www.baileysonline.com/default.asp
それでもやっぱり品揃えはいい方だと思います。ここは日本のクレジットカードが使えません。Pay-Palを使えば買いやすいはず。海外送金でもいけますが、非常にめんどくさい&手数料がめちゃ高い(確か5000円くらい)。出来杉計画さんのブログに詳しい購入方法が記載されています。

海外ショップ (日本発送が可能かどうかわからないor無理)

treeworker.co.uk http://www.treeworker.co.uk/
イギリスのお店。ここのBlockDriverが気になって仕方ないんです。海外発送は不可です。アメリカに慣れた私には、ヨーロッパのショップは品揃えが変わっていて楽しいです。欧州系メーカーのおもしろい器材が続々あります。

HoneyBroters http://www.honeybros.com/
イギリスのお店。コメント欄にて教えていただきました。感謝!スチール製のグッズが大量にあります。特にスチールのプロテクティブパンツがかっこいいです。一応イギリス以外にも発送しています。日本に送ってくれるかは不明ですが、十中八九可能です。

Clark http://www.clark-engineering.com/
イギリスのお店。どうやら定価販売ですので、ちょい割高感があります。でもここはPfanner(Strech Air)の防護服が売っています。日本への発送は可能。FedExで送るよってメールがきました。

FreeWorker https://www.freeworker.de/
ドイツのお店。日本への発送は可能。配送会社はDPDかFedEx。ARTの最新商品があります。ロープガイドに他の種類があったなんて!ドイツ・フランスのショップはこれまた変わった商品があっておもしろいです。

国内ショップ

アウトドアショップK http://www.odsk.jp/
たぶん日本で一番品揃えがいいのではないでしょうか?これからも頑張ってほしいと思います。ウェススパーのカタログ売ってます(笑)ウェススパーやシェリルの商品を取り扱っているので、海外通販が不安な方はこちらをおススメします。ポスター欲しいです。

ツリークライミングワールド http://www.tcw.co.jp/
TCJさんの通販部門です。品揃え豊富です。オーストラリア系の製品なんでしょうか?ここにしかないものも多いです。ちょっとしたテクも書いてあって楽しいです。

ハッピーツリー http://www.happy-tree.jp/
ツリーイングのTMCAさんの通販部門。ワーク系は想像するにウェススパーさんから卸していると思います(サムネイルが一緒)。

MPショップ http://mirai.homelinux.com/~mshop/
いろいろなハーネス、セミスタティックロープがあります。基本的にレスキューや窓ふき屋さんの道具が多いかな?KEM系と申しましょうか。

レスキュージャパン http://www.rescue-japan.com/
日本ではここでしか買えないものがたくさんあるので、見ていると楽しいです。Gibbsのアッセンダーが売ってたりします。アズテックが気になって仕方ないです。

巴化成工業株式会社 http://www.tomoekasei.com/contents/top.html
私の大好きなところです。ロッキーラダーにお世話になってる林業屋さんは多いでしょう。スーパーステップも好きです。なかなか渋いワーク系メーカーの商品も販売しています。

マリンショップ グッドスピード http://store.shopping.yahoo.co.jp/goodspeed/index.html
なんとサムソンのAmsteelが売ってます。

ヨシキP2ショップ  http://www.rakuten.co.jp/yoshikip2/
普通のアウトドア系ショップかと思いきや…シンギングロックのティンバーが売ってます(笑)(10/03/05現在、売り切れ)。他にもKongのハイドロボットとか。もともと私はここが好きで服とか買ってるんですが、今回ちょっとびっくりしました。もっと好きになりました。

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日本でもほんとショップが増えましたね。基本的に値段が高いのがたまに傷ですが、それほど回転のいい商品群でもないでしょうし、それを考えると妥当な値段だと思います。ほんと取り扱ってくれるだけでも有難いです!
窓ふき関係はもっといろいろなショップがありますが、あの業界は特殊な発展をしている為、流用できる器材が少ないので今回パスしました。

ほかにも素敵なショップがあれば是非教えてください!!

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HowTo海外通販その2 「実際の流れ」

海外通販のやり方2回目です。では実際に注文の流れをみてみましょう。

今回はWesSpurでの注文です。基本的にはSherrillでも一緒なので参考にしてください。

今回の例として買うものは、ビギナー用テキスト&DVDお買い得セットの「Tree Climbers Educational Bundle」。「The Tree Climber’s Companion」と「The Tree Climbers' Guide」の二大テキストと、「Basic Training for Tree Climbers」というDVDのバンドルセット。

私はDVD以外を持ってますが、大変よろしいです。

特に「The Tree Climber’s Companion」は15ドルと安いうえに非常に勉強になりました。一冊持つならこれです。なので、とりあえずこれだけ買うのも非常にいいと思います。ただし英語だらけで泣きたくなります。
「The Tree Climbers' Guide」のほうは全ページフルカラーでイラストいっぱいなので、英語読まなくても何となく理解できるのがうれしい!!でも中身がイマイチないというか、初心者向けすぎるというか。

このDVDもいいと思います。私はリギングのDVDしか持ってませんが、付属のテキストがもうサイコー!!なので、このDVDの付属テキストも期待できるのでは、と。


では実際に注文してみましょう。

↓まずはじめの画面からここの[Books&DVD]を選択して…

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↓[Tree Climbming DVDs]を選択。

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↓中ほどにある[Tree Climbers Educational Bundle]をカートにいれます。なぜかBooksの方にはこのバンドルセットがないので注意。

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↓すると画面が切り替わってページ上端まで戻されます。カートには何も入っていないままですが大丈夫です、WesSpurではよくある事です。気にしない気にしない。
そんで[View Cart]を選択。

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↓カートの中身が確認できます。Qtyは数量の事です。これで注文確定なら[Proceed to Checkout]を選択。まだ買い物を続けるなら[Continue Shopping]を選びます。

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と、ここまでの流れは特に問題ないでしょう。みなさん欲しいものをばんばんカートにいれていきましょう。

さあ、ここからがチェックアウトの本番です

①↓新規登録をします。[I'm a new customer]の下のコンティニューをクリックします。

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②↓名前とメアド、パスワードとそのヒントを入力します。名前は「名前 苗字」の順番です。そりゃまあそうです。入力できたらコンティニューをクリック。

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③↓住所を登録します。例えば住所が「鹿児島県木登り市屋久杉669」でしたらこのようになります。この時、国名を先に選択しましょう。すると日本の県名が出てきます。なんとなくうれしくなります(だけでなくアメリカの州しか選べなくてちょっと困ります)。郵便番号と電話番号も普通に国内用の番号を入力します。この情報を使うのは日本の郵送会社だからです。海外の郵送会社がするのはJapanに送るってだけですから。

あと気をつけてほしいのがカーソルを置いているチェックボックス。「クレジットカードに登録している住所もここでいいの?」って聞いています。違うかったら外します。

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④↓郵送方法を選択します。初めから選択してあるのは「UPS Expedited」。驚異の送料95ドルです。これだと輸送状況の追跡ができたり保険がきいたりしますが、高すぎるので違うのにします。[Carrier]をUPSからMoreに変更して…

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↓[International Mail - Japan]を選択。これだと31.5ドル。まあまあです。去年くらいまではもっと安い選択肢があったんですが仕方ないですね。他のを選んでも注文はできますが、後でウェススパーから「ごめん、配送方法を変更してー」とメールがやってくるので注意です。

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⑤↓決済方法を選択します。PayPalでもカードでもお好きなほうを。私はカード決済です。PayPalの使い方は検索して調べてください。私も使った事ありますが、忘れました。それほど難しくないはずです。カーソルを置いているところ、「カード情報を保存しますか?」と聞かれていますが、私はいつもチェックボックスを外しています。なんか怖いってだけです。

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⑥↓最終確認画面です。(注)カード情報はまじめに自分のやつをいれたのでモザイクいれてます。間違いがないかよく確認してください。あと、ここで県名が日本語で出てきます。なんだかほっとします。

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重要なのが、このページの下方、「Send Catalog in Box?」っていうところ。イエスにするとカタログを同梱して送ってくれます。複数ほしい人はカスタマーコメントに書いたら何とかなるかも?

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すべて確認し終わったら、最下方の[Submit Order]をクリックして終了!!のはずです。今回注文する気ないので、こっから先は怖くて進めませんでした(汗)

⑦注文が終了すると「Your order no. ○○○○○○○has been received」 っていうタイトルのメールがきます。注文受け付けましたっていう自動送信メールです。

⑧ここからさらに当日~3日ほどで「Your order no. ○○○○○○○has been fulfilled」というメールがきます。これが発送準備完了メールです。「もうちょっとしたら送るよーもしキャンセルするなら今すぐ連絡してー」とかいう内容です。なんか輸送状況の追跡できるみたいなリンクがついてきますが、できません。マイアカウントにリンクしているだけで、Wesspurが発送したかどうかわかるくらいです。

あとは10日ほどのんびり待ってたら到着します。郵便屋さんに関税と地方消費税を支払って受け取ります。私はだいたい1000~1500円くらいの支払いです。

Sherrillの場合
シェリルの場合、注文の流れはほぼ同じですが、自動送信メールのあとに「Sherrill, Inc.: Sales Order #○○○」というメールがきて、送料を教えてくれます。

「この送料でOKなら返信くれ、そしたら出来る限り早く発送するぜ」との事だったので、
Dear Danny

ok!! Please ship!!

と頭の悪い英語で返信すると(ダニーさんからのメールだったんです)ちゃんと通じました。

それから数日後に「Sherrill, Inc.: RECEIPT #○○○」と発送準備完了メールがきます。これがきたら後は寝て待つだけ。が、このメールにちょっとした罠があります。追跡用のトラッキングナンバーが書いてあるのですが、ここをクリックすると何故かUPSのサイトにいってしまいます。シェリルが海外発送時に使っている郵送会社はDHLです。ちゃんとDHLのサイトに行ってトラッキングナンバーを入力しましょう。初め私はここがわからず、すごく不安になりました。



てなところです。簡単です。これで海外のアーボリスト達と同じ道具が手に入る!しかも円高の今がお買い得チャンス! 一度やりだすと日本で買ってられないですよ、ほんと。

何かわからない事があればコメントなりメールください。と言っても私もわからない事が多いのですが…その時は一緒に悩みましょう!!

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2009年12月10日 (木)

How To 海外通販

最近、日本でも木登り道具が買えるネットショップが増えてきましたが、それでも海外通販で買う時がいつかやってきます。私みたいにあれこれ買いたくて仕方なくなるはずです!品揃えが全然違いますもんね。これどうやって使うんだろなーとか考えている時の楽しさったらないですよ。それに日本で買うと妙に高いし。

という訳で本日は木登り道具を海外通販する方法を書いてみようと思います。前回にお伝えしていた「安全帯の危険性とハーネス紹介]はまた今度書きます。

とは言え、別に簡単ですよ。一回注文してみると「なぁんだこんなもんか」とわかってもらえるはずです。

ではまず、どこのネットショップで注文するか。私は英語が全くもって苦手なのですが、英語じゃないとそれこそさっぱりわからないので、狙いはアメリカかイギリスになります。他の国でもネット翻訳である程度わかりますが、最初は英語圏、やっぱりアメリカがいいと思います。

次に、海外発送してくれるところ。明記してあると非常に安心です。でもショップによっては代理店の関係でPetzlなど一部メーカーの発送は不可!なところもあります。NewTribeの公式?オンラインショップも日本には送ってくれないはずです。日本の方は代理店のTCJさんで買ってねーとの注意書きがあります。

日本のクレジットカード、またはPayPalで決済してくれるかどうか、も重要です。なんでもアメリカで発行されたカードにはAddress Verification System(住所確認システム)ってのがあって、「あんたのカードじゃ確認できんから無理!」っていうところもあります。Bailey'sでセコイアSRTを買った時がそうです。しかも注文してからメールで言われました。この時はwire transfer(国際送金)で支払ったのですが、めんどくさいし、手数料がやたらかかったりでほんとに大変でした。結局日本で買うのと同じような値段になりましたもん。


では、実際にどこで買うべきか。

わたしが勝手にアメリカ御三家と呼んでいるところがあります。
・WesSpur http://www.wesspur.com/tree-climbing-equipment.html
・SHERRILLtree http://www.sherrilltree.com/Professional-Gear
・Bailey's http://www.baileysonline.com/default.asp

WesSpur http://www.wesspur.com/tree-climbing-equipment.html
私が一番利用しているショップ。品物を探しやすいのがいいですよね。なんか安心感があります。他2店舗と比べて割安です。でもシェリルと比べるとちょいカッコ悪い。左上にいるお姉さんがなんとも言えない雰囲気を醸し出しています。。2008年のカタログはイマイチだったんですが、2009年のカタログは見やすくてすごくイイです!しかもペツルとかサムソンとかシルキーのシール付き!

SHERRILLtree http://www.sherrilltree.com/Professional-Gear
まだ一回しか使った事ないですが、ここも良いです。ここのファイヤーパターンのVertex Vent (ヘルメット)を初めてみた時はカッコ良すぎて衝撃でした。Safety/Clothing → Head Protectionのサムネイルでその雄姿をみることができますがもう販売はしてないみたいですね。他にもロープバッグとかこのアーボリストブロックもかっこいいですよねー。でもあまり買いすぎるとシェリルの回し者みたいになるので注意が必要。あと、ウェススパーと比べて割高な商品が多いので、気をつけてください。
で、シェリルですが…カタログが…超絶すごいです!!もうほんとすごい!そんじょそこらのテキストよりも断然ためになります。このカタログをもらうためにも年に一回は注文すべきです!
他にもここに木登りの基礎知識が記載されています。私が初めてブレイクス・ヒッチのやり方を知ったのもここです。感動しました。

Bailey's
別に使わなくてもいいです。ここでしか買えない!っていうのもないですし。や、ただ俺が嫌いなだけなんですが…


結論
基本的にWesSpurとSherrillのふたつで充分です。あとは値段と商品を見比べて買うと、ハッピーになれるはず。

送料は、重量物を買わなければそれほど高くないです。10ポンドで50~60$ってとこ。シェリルさんは注文時に妙に高い値段を提示されますが、注文後に「正確な送料は○●ドルですよー。返事くれたら出荷するからねー」というメールがくるので大丈夫です。これに返信するのが面倒な、私と同じく英語恐怖症な人はウェススパーをどうぞ!ウェススパーは注文時に提示される送料で間違いないです。

関税も繊維関係以外は微々たるものです。私はだいたい1000円くらいで済んでいます。

配送会社はWesspurが「International Mail - Japan」でUPS→郵便局。SherrillはDHL→佐川急便。UPSはだいたい10日くらいです。DHLは早かった!7日くらいでやってきました。でもまだ一回しか注文したことないので、毎回そうなのか、毎回DHLなのかはわかりません。

あとは自宅に到着したら、代引きみたいなノリで関税やらを支払って終了です。


次回は実際の注文の流れを紹介します。

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2009年12月 8日 (火)

昇柱器も楽しいですよね(10/03/04追記あり)

私が一番初めに覚えた木登り方法は、昇柱器でガシガシ登る方法です。その頃は山中の樹を登ることが多く、幹に傷がついてもそこまで気にしなかったし、それしか知らなかったので、そりゃあもうガシガシ登ってました。

使っていたのは藤井電工の「FG-2」です。

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私はマルゴのスパイク地下足袋のカカト側のピンと台座を一列分ひっこぬいて、フィットするようにしています。この改造をする・しないでは登り易さが全然違います。(普段はアサヒのスパイク地下足袋を愛用しているんですが、こいつは改造してもイマイチ合いませんでした。)とは言え、一番いいのは安全靴や登山靴、長靴などの、ちゃんとヒールのある靴です。昇柱器が前後に動くのをヒールが当たって固定してくれます。

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ちなみに藤井電工の一本爪昇柱器には三種類ありますが、「FG-2」を買うのが正解でしょう。こいつは爪がつま先側に少し傾斜してまして、幹に刺さりやすくなっています。他のタイプは木登りには向いていません。

また藤井電工は「FR-100」という四本爪の昇柱器も販売しています。こちらも良さそうですが、これを装着したまま歩くのはどう考えても大変そうなので、私は持っていません。それに三本爪の方が安定するような気がするんです。

と、ここでふと検索してみると、やっぱり三本爪の昇柱器もあるんですね。ミズカミさん爆安です。…買っちゃおうかな?
山林刃物 安養寺屋(FR-100の開発元)http://www4.ocn.ne.jp/~edauchi/kinobori2.html
刃物プラザ ミズカミhttp://www2.ttn.ne.jp/~sensuke/tokusennhamono.htm

実は一度、海外製のスパーを買ったことがあります。Buckinghamのスチール製Spurです。

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日本製の昇柱器は電柱とか針葉樹向けでして、広葉樹には爪の刺さり具合が頼りなく感じたんです。藤井電工は昇柱器の爪の交換をしてくれるので、それならもっと長い爪つけてもらえないか問い合わせたんですが「無理!」との事だったんで、じゃあスパー買っちゃうもんね!と。

向こうのスパーにはちゃんとポールガフとツリーガフっていう二つの設定があるんですよ。WesSpurで見るたびに欲しくてうずうずしてたので、ちょうどタイミングが合いました。というか良い口実ができたってだけなんですけども。

ただ、これめちゃめちゃデカイ!!&重い!!残念ながら小柄な私には扱いきれませんでした。装着したらパッドがひざ下すぐまで来るんですもん、そりゃ無理ですよ。それにこれ、セットで確か約5kgぐらいあります。誰に持ってもらっても「重っ!」っていうリアクションでした。
↓の画像を見てもらうとそのデカさがわかってもらえると思います。

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↓でも爪はほんとに良い感じ…そりゃ刺さるわっていう形状です。

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もし海外製のスパーを購入予定の方がいれば、お伝えしたい事があります。値段が張っても軽いスパーを買った方がいいです。そしてガフ(爪)はツリーガフのスクリュータイプ。

あと、バッキンガムは靴底に回る部分がでかいので、地下足袋ではなく安全靴のようなヒールがある靴でないと厳しいです。写真でみる限りKleinの方がここが狭いので、扱いやすそうな気がします。

↓写真でみるとそんなに変わらないように見えますが、実際は相当広いです。

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くるぶしに回すベルトが上にあがらないようにする金具がFG-2についているんですが(二枚上の画像参照、爪にひっかかってる金具です)、これを鉄工所で作ってもらう方がいいかなあとも思います。

そんなバッキンガムのスパーですが、持ってても仕方ないので知り合いに引き取ってもらいました。その方曰く、「マツに登ってみたんだけど、刺さりすぎて抜けない!!」との事です。全くもって羨ましすぎます。あぁ小柄に生まれた自分が悔しい…。

ちなみに、今ではもう樹木を根元から伐ってしまう時しか昇柱器は使っていません。爪で樹木に傷つけてしまうのをためらいます。そしてロープアクセスを知ったら、ロープにぶらさがらずに登るのが怖くなっちゃいました。

あと、昇柱器使う人ってハーネスではなく安全帯で登る人が多いですが、あれはどうかと思います。例えば山奥の高圧線下伐採の時、樹上で意識不明になった場合どうやってレスキューするつもりなのか、私には全くわかりません。それに「生と死の分岐点」でいうところの「死の十字架」状態になるんじゃないの?とも思います。

安全帯を使うとしても、せめて枝をかわす時にも無確保状態にならないで済むようにダブルランヤードタイプの安全帯、もしくは↓を使うべきでしょう。

便利な道具 「林業用安全帯 FC-120 KO型 藤井電工 オリジナル商品」http://shop.wadakanamono.com/?pid=16235237

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↑角環が二つあるので、国内製ランヤードを二本接続できます。これにワイヤーコアの林業用ランヤードを接続するのが、国内メーカー限定で装備を考えた場合、一番安全だと思います。

10/03/04追記)昇柱器+安全帯を使っておられる方におすすめだったハーネス、「シンギングロック RLシット」がまもなく市場から消えます。気になる方はすぐに動かれた方がいいと思います。詳しくは、こちらの記事を参照してください。

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2009年12月 7日 (月)

木登りにおけるSRTについて

ロープアクセスによる木登りと言えばDdRTが基本ですが、私はSRT大好きっ子なのです。その為にセコイアSRT買ったくらいですし。

DdRT(ダブルド・ロープテクニック)…巷ではDRTという呼び方が市民権を得ていると思いますが、私はDdRTと呼んでいます。SherrilTreeのサイトが発祥なんでしょうか?非常にわかりやすくて良い呼び方だと気に入ってます。
DRTってのは、ペツルのアッセンツリーみたいなダブルロープ用のアッセンダーを使用して登攀、エイト環等で下降する技術の呼称、にした方がしっくりくると思う
のですが、いかがでしょうか?

SRTですが、そもそもはケイビング発祥です。ヨーロッパの洞窟探検な方々が竪穴を降りたいが為に生まれた技術です。竪穴に降りている時に事故でも起きようもんなら大惨事ですので、安全面に関してかなり洗練されています。また、ヨーロッパは器材好きなので?専門器材が発達し、これまた非常にシンプルで機能性に優れた器材が生まれています。この辺はPETZLが深く関わってたりします。と言うかペツルは元々そういうケイビング器材メーカーです→http://petzl.com/us/about-us

基本的にロープアクセスと言えばSRTをさしちゃうくらいの完成度です。業務としてロープアクセスを活用する場合、一番重要なのは安全性ですが、そこで採用されるといった点でもSRTの偉大さがわかると思います。

それでは私の考える木登りにおけるSRTの利点を列記します。

  1. 登攀、下降スピードが速い。
  2. ロープと樹木の接点が変わらないので、フリクションを考えなくてよい。
  3. 安全である。
  4. 色々な器材が使えて楽しい!

①登攀、下降スピードが速い
DdRTの場合、二倍力システムになっているので登攀に要する力は1/2で済みますが、登攀距離は2倍になります。たとえば20mの木を登ろうと思うと、ロープを40m登る必要があります。その点、SRTは登った分だけ距離が稼げます。これは非常に高得点です。

②ロープと樹木の接点が変わらないので、フリクションを考えなくてよい
DdRTはこのフリクションが馬鹿にならないです。フォルスクロッチの部分でロープが鋭角に折れ曲がっているのにも関わらず(すごいフリクション!!)、それを引き込まないといけないのですから。フリクションセーバーの片側にプーリーを使用してもまだまだしんどく感じます。A.R.TのRopeGuideでも買えば状況が変わってきますが…お値段が…。
最近、私は枝にスリングを巻いてその先にプーリーを設置、そのプーリーのみにロープを通してフォルスクロッチにしています。最後にもう一度登りかえしてプーリーを解除しないといけないですが、そこはもうあれですよ、あきらめました(泣)。

③安全である
SRTは高度に洗練された技術でして、基本を守れば非常に安全です。SRTをやってて「あ、怖い」と思う瞬間があるとすれば、どこかで基本から外れています。この基本がわからない方はSRTをしないでください。「あ、怖い」と思えない方も無理です。
このSRTの基本についてはいつか書いてみたいと思います。

④色々な器材が使えて楽しい
ペツルのSTOPの機能美ったらもう!あれはすごい! はたまたCROLLもいい仕事するじゃない!かわいいじゃない!

と、ここまでSRT愛を盛大に書いてきましたが、やっぱりDdRTに劣る点もあります。リムウォークはDdRTじゃないとやりにくいですし、ワークポジショニングもDdRTの方がしっくりくるし、楽な気がします。つまり剪定仕事で使うならDdRT最強です。…だめじゃんSRT。

じゃあいつSRT使うんだよ!!って事になりますが、まあスピード生かして登攀下降専用に使用したり、幹の近くで枝を切ればいい時とかに使ってます。トップアンカーが気楽に作れて、単純に木を登りたいだけならDdRTよりSRTの方が便利だと思ったりします。

とりあえず、木登りにおけるSRTの可能性はこれからも追求していくつもりです!

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