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2009年12月22日 (火)

ロープ登攀⑤ ロープの展張とフリクションヒッチの関係

では今回はロープの展張とフリクションヒッチの関係を見ていきます。

結論はこれです。
・荷重がかかっているロープクランプがロープを展張する。
・展張しているロープ上のフリクションヒッチを移動するには「片手」でいける。
・展張していない時は「両手」が必要。

それでは見ていきましょう。

まずは下記のイラストを見てください。前回のイラストから、展張しているロープ部に色をつけたものです。

色のついているロープ部はピンっと張っています。それより下部はぶらりと垂れ下がっているだけです。荷重がかかっているロープクランプがロープを展張しているのがおわかりいただけるでしょうか。体重かけてるんですから、そりゃまあロープは張るよなっていうだけの話です。

Img_0010


次にいきます。

展張しているロープ上のフリクションヒッチは片手で押し上げる事が可能です。

でも展張していない場合、押し上げようとしても先にロープがぐにゃっと曲がってしまって無理なんですね。だからフリクションヒッチより下のロープを握って、ロープを展張してあげてからヒッチを押し上げる必要があるんです。

そんな訳で、展張していないロープのフリクションヒッチを押し上げる場合、ロープ展張用とヒッチ押し上げ用で、両手が必要になってくるのです。スラックテンダーでヒッチを押し上げるならば無展張状態でも片手で可能ですが、あれってスラックがまるまる残るから疲れるんですよね…


ついでに「ハンドアッセンダー+フットループ」「フットアッセンダー」の違いについて。それぞれ立ちこんだ状態でのロープ展張はこのようになります。

Img_0011_3

フットアッセンダー」の場合は足までロープが展張します。

それに対して、「ハンドアッセンダー+フットループ」の場合、ハンドアッセンダーの部分までしか展張しません。

しかもハンドアッセンダーを握っている片手は手離せないので、残る腕は一本。ありゃフリクションヒッチの押し上げできなくね?っていう悲しい事態に陥ります。

…と言いますか実は私、こないだこの状況に遭遇しまして(汗)

その時うっかりフットアッセンダーをつけ忘れてたんですね。フットロックは好きじゃないのでフリクションヒッチをチェストアッセンダー代わりにして、SRT式で登攀できるんじゃないの?と思ってしまったのが運の尽きでした…フットループに立ちこんだ瞬間、あ、無理やん!ってすぐ気付きました。

まあ5mほど登攀するだけでOKでしたし、スラックテンダーで必死にフリクションヒッチを押し上げて乗り切りましたが(どんなけフットロック嫌いなんだ)、一日中腕が笑ってました。

ふとした思いつきだけでシステム構築したら、しんどい目に合うという教訓を得れましたねー。が、そんな時でも「セルフビレイ2つ取り」の原則さえ覚えておけば、危険な状況には合わないです。これのおかげで冒険できるっていう部分も大きいです


さて、という訳で次回は私が実際に行っているDdRTを紹介したいと思います。いい加減ロープ登攀の話も飽きてきましたし(笑)、次回でロープ登攀の話はひとまず終了にしたいと思います。

次回に続きます

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