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2009年12月 7日 (月)

木登りにおけるSRTについて

ロープアクセスによる木登りと言えばDdRTが基本ですが、私はSRT大好きっ子なのです。その為にセコイアSRT買ったくらいですし。

DdRT(ダブルド・ロープテクニック)…巷ではDRTという呼び方が市民権を得ていると思いますが、私はDdRTと呼んでいます。SherrilTreeのサイトが発祥なんでしょうか?非常にわかりやすくて良い呼び方だと気に入ってます。
DRTってのは、ペツルのアッセンツリーみたいなダブルロープ用のアッセンダーを使用して登攀、エイト環等で下降する技術の呼称、にした方がしっくりくると思う
のですが、いかがでしょうか?

SRTですが、そもそもはケイビング発祥です。ヨーロッパの洞窟探検な方々が竪穴を降りたいが為に生まれた技術です。竪穴に降りている時に事故でも起きようもんなら大惨事ですので、安全面に関してかなり洗練されています。また、ヨーロッパは器材好きなので?専門器材が発達し、これまた非常にシンプルで機能性に優れた器材が生まれています。この辺はPETZLが深く関わってたりします。と言うかペツルは元々そういうケイビング器材メーカーです→http://petzl.com/us/about-us

基本的にロープアクセスと言えばSRTをさしちゃうくらいの完成度です。業務としてロープアクセスを活用する場合、一番重要なのは安全性ですが、そこで採用されるといった点でもSRTの偉大さがわかると思います。

それでは私の考える木登りにおけるSRTの利点を列記します。

  1. 登攀、下降スピードが速い。
  2. ロープと樹木の接点が変わらないので、フリクションを考えなくてよい。
  3. 安全である。
  4. 色々な器材が使えて楽しい!

①登攀、下降スピードが速い
DdRTの場合、二倍力システムになっているので登攀に要する力は1/2で済みますが、登攀距離は2倍になります。たとえば20mの木を登ろうと思うと、ロープを40m登る必要があります。その点、SRTは登った分だけ距離が稼げます。これは非常に高得点です。

②ロープと樹木の接点が変わらないので、フリクションを考えなくてよい
DdRTはこのフリクションが馬鹿にならないです。フォルスクロッチの部分でロープが鋭角に折れ曲がっているのにも関わらず(すごいフリクション!!)、それを引き込まないといけないのですから。フリクションセーバーの片側にプーリーを使用してもまだまだしんどく感じます。A.R.TのRopeGuideでも買えば状況が変わってきますが…お値段が…。
最近、私は枝にスリングを巻いてその先にプーリーを設置、そのプーリーのみにロープを通してフォルスクロッチにしています。最後にもう一度登りかえしてプーリーを解除しないといけないですが、そこはもうあれですよ、あきらめました(泣)。

③安全である
SRTは高度に洗練された技術でして、基本を守れば非常に安全です。SRTをやってて「あ、怖い」と思う瞬間があるとすれば、どこかで基本から外れています。この基本がわからない方はSRTをしないでください。「あ、怖い」と思えない方も無理です。
このSRTの基本についてはいつか書いてみたいと思います。

④色々な器材が使えて楽しい
ペツルのSTOPの機能美ったらもう!あれはすごい! はたまたCROLLもいい仕事するじゃない!かわいいじゃない!

と、ここまでSRT愛を盛大に書いてきましたが、やっぱりDdRTに劣る点もあります。リムウォークはDdRTじゃないとやりにくいですし、ワークポジショニングもDdRTの方がしっくりくるし、楽な気がします。つまり剪定仕事で使うならDdRT最強です。…だめじゃんSRT。

じゃあいつSRT使うんだよ!!って事になりますが、まあスピード生かして登攀下降専用に使用したり、幹の近くで枝を切ればいい時とかに使ってます。トップアンカーが気楽に作れて、単純に木を登りたいだけならDdRTよりSRTの方が便利だと思ったりします。

とりあえず、木登りにおけるSRTの可能性はこれからも追求していくつもりです!

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コメント

はじめまして 石川県在住の木登りしたいっ子です!
ひょんな事からこのブログを見つけまして拝見させていただいています。ロープの技術や道具の意味など全くわからない素人ですが、このブログを読んで理解しようと頑張っていますが、やはりサッパリです!
なにはともあれブログ楽しみしてます!ファイトです!

投稿: 兼六園 | 2009年12月 8日 (火) 21時12分

>兼六園さん
初めまして!ありがとうございます!

私も木登りを始めるにあたってネットで調べまくっていました。当時は日本語で書かれた情報がほんとに少なく、めちゃくちゃ苦労しまして…
それがこのブログを始めようと思ったきっかけですので、兼六園さんのような方に読んでいただけるのは非常にうれしいです。
まだまだブログを始めたばかりで内容が少ないですが、ドンドン書いていくつもりですので宜しくお願いします!

投稿: フリップ | 2009年12月 8日 (火) 23時00分

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