« A.R.T.「ロープガイド」の動画ですよ | トップページ | WesSpurでお買いもの »

2010年2月26日 (金)

アメリカンスタイルとヨーロピアンスタイル

ロープを使用した登攀下降技術には大きく分けて2種類の流れがあります。アメリカンスタイルとヨーロピアンスタイルです。

という訳で大雑把にこの2種を比較します。特にレスキューの世界で違いが顕著なので、それを念頭において記載します。

アメリカンスタイル
・使用ロープ径は1/2インチロープ。スタティックロープ。
・プルージック大好き。ほんとに大好き。様々なフリクションヒッチを駆使します。
・メカニカル器材(アッセンダーとか)はあまり使わない。
・器材の安全係数を大きく見ている。(例えばスチール製のカラビナ使ったり)
・チームレスキューである。役割分担がはっきりしている。
・日本では「レスキュー3」が普及を担っている。

ヨーロピアンスタイル
・使用ロープ径は11㎜ロープ。スタティックロープ。
・メカニカル器材が非常に発達している。道具フェチにはたまらない。
・多少の役割分担はあっても、基本的にはワンマンレスキュー。
・ロープアクセスは基本的にこっちの技術。
・日本では「アルテリア」が普及を担っている。


[まとめ]
だいたいこんな感じです。私もそれほど詳しい訳じゃないので誤りがあると思います。じゃあ何故こんな記事を書いたかというと、これをちょっとでも知っておくと頭の整理がしやすいからです。

ツリークライミングを考えてください。

あれ、元々はアメリカンスタイルの影響を非常に受けているんだと思うんです。クライミングラインもロープ径が1/2インチのものが多いですし、ブレイクスヒッチ等のフリクションヒッチが発達しています。

そこにロープアクセス技術の流入という形で、ヨーロピアンスタイルが入ってきます。言いかえるとツリークライマーがSRTを積極的に導入しだしたということです。そんな訳で11㎜ロープが登場。ドイツのA.R.T.などのヨーロッパメーカーが、メカニカル器材を生み出していきます。

というように、この概念を知るとツリークライミングの発展史が流れが少し見えてきません?果たしてこの流れが本当にあっているはどうかは知りませんがsweat01

まあそんな経緯からか、ツリークライミングって他のロープアクセス技術とはちょっと違った立ち位置にいる気がします。どちらとも言えない、特殊な発展をしている気がします。例えばDdRTってほんと革新的だなと思います。他のジャンルでDdRTを使っている・流用している事例を私は知らないです。

また私はヨーロピアンスタイル出身なので、アメリカンスタイルの技術はあまり詳しくありません。そんな訳でアメリカンスタイルの技術を知るとワクワクします。発想の根源が違うからおもしろいんですよね。CMCのレスキュー本買おっかなー。

あと、どちらが優れているとか、そういう話では全くないです。どちらの技術も積極的に吸収した方が絶対お得です。体系理念が違うので安易な導入は危険ですが、それを乗り越えた上で、自分のシステムに流用する利点・欠点を考えてるのってほんと楽しいもんです!

|

« A.R.T.「ロープガイド」の動画ですよ | トップページ | WesSpurでお買いもの »

基礎きそ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1257204/33540143

この記事へのトラックバック一覧です: アメリカンスタイルとヨーロピアンスタイル:

« A.R.T.「ロープガイド」の動画ですよ | トップページ | WesSpurでお買いもの »