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2010年2月16日 (火)

プーリー現象

ちょっと下のイラストを見てください。

50kgの荷物をプーリーを介してA君が支えています。この時、プーリーのアンカーである枝には一体何kgの荷重がかかっているでしょう?摩擦等は抜きにして、あくまで理論的な話として。

Img_0020

答えは…100kgです。50kgじゃありません。

何故ならプーリーには荷物の荷重(50kg)と一緒に、A君の荷物を引っ張る力(50kg)が加算されるからです。もしわかりにくければ、A君の持っているロープ側に50kgの荷物を吊るしたら?と考えてください。
A君が支えるかわりに荷物を吊るすということです。これでも元々あった荷物は支えられますよね。そして、これなら50kgの荷物を二つ支えるアンカ-に、100kgの荷重がかかってもおかしくないでしょう。


それでは次はこれ。この時の枝にかかる荷重は何kgになるでしょうか?

Img_0021

答えは200kgですね。50kgの荷物を支えているだけなのに、アンカーにはなんと200kgもの荷重がかかる事になります。なんだかプーリーが恐ろしくなってきません?

この現象を「プーリー現象」といいます。リギングの時に重要なので覚えておいて損はないです。

特にリードクライミング的手法で木登りされる方は気をつけてください。墜落した際、最終支点(一番自分に近い中間支点)にプーリー現象が起こります。つまり、墜落衝撃荷重の約2倍荷重が中間支点にかかっちゃいます。
これ、相当やばい衝撃です。詳しくはみんな大好きロストアローさんのHPで知る事ができます(リンクはこちら)。


ちなみにDdRTのトップアンカーはどうでしょうか?静止中という条件にします。(ここでいうトップアンカーとは、フリクションセーバーがのっかかっている枝です。つまりクライミングラインの折れ曲がり地点の事です。)

A君が50kgだった場合、アンカーにかかる荷重は50kgです。ロープにかかる荷重はそれぞれ25kgずつです。

DdRTは、50kgの荷物をロープで吊るしているのと変わらないからです。ロープはトップアンカーを支点に2つに分けられ、ロープ一本にかかる荷重は半分になるという訳です。

SRTだとロープにかかる荷重が50kgになる(ロープが一本だから)だけで他は何も変わりません。

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