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2010年7月21日 (水)

Vtioの資料がこれまた面白い(追記0722)

【追記:07月22日】
コメントにて「この資料はちょっとあやしくない?」といったご指摘を受けました(詳しくは当記事のコメント欄をご覧ください)。

私も同感です。ここの資料、かなりクセがありまして、決して誰にでもおススメできるものではありません。内容を鵜呑みにすると重大な危険がある箇所があるかもしれません。翻訳して記述をしっかり確かめてみないと私にもわからないです。
前々回に紹介したHSEの資料とは、信頼性において全く異なると思います。注意してください。うっかり鵜呑みにしそうな方は見ない方がいいと思います。


(元記事ここから)
またしても…またしても面白い資料を見つけてしまいました。翻訳したい資料がたまる一方です。

【Vtioの資料はすごい】
Vtioっていう団体を御存じでしょうか?正式名称は「Victorian tree industory organisation」(リンクはこちら)。オーストリアのツリーワーク団体みたいです。私もよくわかっていません。とりあえず、ここでダウンロードできる資料(リンク)が面白いんですよ!

【どの資料も面白い!甲乙つけられません】
個人的にSRTの資料が面白かったです。あと、リダイレクトの資料。いやいやノットの資料もなかなか。力学の資料も面白い。すべてが面白い資料だと思います。とはいえ英語を読まずにイラストをぱらぱら見ただけですが(笑)。(なので、資料内容の正確性だとか安全性はわかりません。←ここ重要)

個人的にはSRT資料が良かったです。私が書きたかった事、①テキサスシステムとフロッグシステムの違い、②ボトムアンカーとトップアンカーの違い、が書かれていたのでうれしいです。(実はちょっと悔しい。)SRTの登攀システムについては他の種類もイラストと文章で紹介されているので良かったら見てみてください。ちなみに私の方法はこの資料でいう「ツリーフロッグシステム」です。

【マイクロフロッグシステム】
で、このSRT資料の中にも記載されている「MICROFROG」システムの動画を知っているので貼りつけてみます。ハンドアッセンダーはコングの「FUTURA HAND 」、チェストはペツルのクロールかな?この動画の詳しいギア解説はこちらに書いてあります。

…ヘルメットのあご紐につけるんかい(笑)。いやーこの発想はなかったです。とりあえずチェストアッセンダー的には問題ないです。結局アッセンダーを吊りあげたいってだけのものですから、何でもいいはず。(吊りあげるのは、チェストアッセンダーを通るロープの流れをよくするためです。逆に言うと、吊りあげないなら使わない方がマシっていうほどロープ捌きに手間取ります。)

が、もしこの状況でハチにさされて失神したら、ヘルメットが何だかやばい気がします。うーん、具体的にどうかはもうちょっと考えないとわかりませんが、私はヘルメットのあご紐に通したくないです。ああだこうだ言う前に、見た感じがカッコ悪くて嫌です!お客さんに失笑されそう!

【TreeToolsのブログは感動もの】
ちなみにこの動画はニュージーランドのお店「TreeTools」さんのブログで知りました(ブログはこちら)。と言うか、Vtioもここのブログで知りました。ここのブログはほんと面白いです!どの記事も紹介したくなるので困ります。

今一番お気に入りの記事は、「おやっさん、カマっすか!」と言いたくなる事間違いなし、この記事。噂で聞いた事はありましたが、実際に見るとすごいですね。絶対マネしたくないです。足のつま先にもスパイクがあるんでしょうか。アイスクライミング風ですよね。

道具に関しても最新のギアが紹介されていたりしますので(例えばこれ)、皆さんも是非ぜひチェックしてみてください。私はまだ最新から4月くらいまでしか遡れていません。

【最後に】
HSEのリギング資料にまだ全く手をつけられていないのに、こんなおもろい資料見つけちゃってどうしたものか…と悩んでしまいます。いやー贅沢な悩みです。

ひとつ言っておきたい事は…私はVtioという団体が一体何者なのかまだよく掴めていません。なので、ここの資料の正確性や安全性がどこまで考えられたものなのか、よくわかりません。すみません。

でもこの問題って突き詰めると、じゃあどこの資料なら正確なの?という話になりますし、あんまり意味がないと考えています。どこの資料であれ、読んだ内容を鵜呑みにしないで、「えーほんとにー?」みたいな批判的な視点が必要だと思います。特にうちのブログで書いてある事なんて、そのまま信用しないでくださいね。

「自分の命は自分でしか守れない」という言葉が理解できない方は、ツリーワークは止めた方がいいです。そして「自分が死んだら、自分にツリーワークを教えてくれた方・チームメンバーはどんな気持ちになるか」も考えた方がいいです。他人を巻き込まない、完全に自己完結した「自己責任」など存在しないのです。

新しい知識・技術に触れたら、安易に手を出さず、まずは頭の中で実験を繰り返すべきです。たいてい何かしらヤバいです。長所・短所をあぶりだしていく必要があります。個人的には、新しく出てくる登攀道具はレスキュー時の方法について考えるべき事が多いように思います。その辺も思考実験を繰り返してください。

あわわ、すみません。話が脱線しました。ところで、そう言えば私ったらISAのサイトを詳しく探った経験が(何故か)まだないのですが、あそこも色々な資料が転がっているんでしょうね。予想では「資料が多すぎて、どこから手をつけたらいいのかわからなくなる」系じゃないかと思っています。…よし、探るのはもうちょっと後にしよう。

とりあえずブランメルスプライス問題について翻訳作業がそれなりにできた気がするので記事を書くべく頑張ってきまっす!そしてその次はパオロさんのクライミングヒッチ強度テスト(これ 注:pdf)の翻訳だ!よーし暑さにやられてる場合じゃねえ!

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コメント

えっとぉ・・・
 今回の件に関してはかなり慎重に評価されることをお勧めします。 pdfにしてあると一見、ちゃんとした資料と勘違いしそうですけど、ちょっと流し読みしただけで、かなり怪しげな部分がいっぱいありますよ。
 EX Working-the-Angles.pdf 全般に色々ありますけど、p19辺りを見たら私の言わんとしている事がお分かりのことと思います。
 良いな と思ったのはKnots for Arboricultureのプルーシックの英文表記で、スペリングがちゃんと発音がわかるようになっている点でしょうか。
 あ、もっと素敵だったのが巣箱をかけるときの参考になるTREE HABITAT SIZES ですね(^^)

 それにしてもフリップさん勉強家ですね。
 脱毛です・・・ ちゃった、脱帽です coldsweats01
 

投稿: 月光仮免 | 2010年7月22日 (木) 00時18分

月光仮免さん、ちはーっす!ありゃー、やっぱりクセのある資料でしたか(汗)。わが事ながら、ちょっとくらい読んでから紹介しろって思います。反省です。

ご指摘のアングルの資料、19ページ付近をちらっと読んだんですが、いまいちピンとこないというか何と言いますか。個人的には「回転モーメントについてだけなら言いたい事はわかるけど、そもそも例示がおかしくない?」といったところ。この例はそんな問題以前に色々とダメだろと言った感じが強くて、しっかり読まないと何とも言えません。怪しい匂いはプンプン感じますが(笑)。

SRTの資料でも、ミニトラをアッセンダーに使っているシステムがあるのですが、それは反則だろー!と思ったんですよね。(ミニトラによる登攀は、臨時・緊急的な状況のみ許され、常用するものではないと考えています。)

でも個人的にはこういうクセのある資料も好きなんですよー。間違い探しと言いますか、頭の体操になると言いますか。発想がぶっとんでて面白いですし。

たぶんこの資料は生々しすぎるんでしょう。うっかり内容を鵜呑みにするとかなり危険ですし、HSEの資料などとは信頼性において根本的に別物ですよねー。

そんなこんなで、記事内でもある程度の注意喚起はしたつもりなんですが、個人的な趣味が出過ぎて曖昧になっていました。追記して更に注意をうながそうと思います。ご指摘ありがとうございます!

投稿: フリップ | 2010年7月22日 (木) 20時23分

↑の自分のコメントを修正します。

アングルの資料について「「回転モーメントについてだけなら言いたい事はわかるけど…」と書きましたが、
よくよく考えるとそれすらもよくわからなくなってきました(汗)。
状況が落ち着いたらまた考えたいと思います。

投稿: フリップ | 2010年7月23日 (金) 19時07分

フリップさん、本当にカッチリと真面目なんですね (lovely
 私もフリップさんが言っておられるとおり、そもそも例示がおかしいぢゃんかと思っています。

 実際にこういう傾斜した樹のイラスト書かれるとなにか説明された気分になってしまいがちですが、こういう絵を下敷きにして肝心の衝撃荷重を無視してトルク談義ってのは、やっぱし困りますね。
 もしこういう展開をするのであれば、樹木は根回り径と樹種でどの程度の倒壊トルクに耐えることができるものか という方向性だけでも示してくれていたら随分と評価は違ってきたと思います。

 トルクの変化挙動にしても、ロープ吊り無し条件でも切り離し部の重量によって全体の重心移動が起きるわけですが、これについてはちゃんと語ってませんね。
 切断作業を行うことで樹木の変形エネルギーが解放され、アーボリストが蹴飛ばされて激しく揺られるということも普段体験している訳ですよね。
 この蹴飛ばしについては資料文章で単に 注意したほうがええ と書かれているだけですから・・・ 色々と数式を並べておいて結局なんのこっちゃcatface という感想が残ったりします。
 基本的にお茶呑み話の雑談 という位置づけでいいんぢゃないかと思いますし まあ、基本的に善意で作られている資料だと思いますんで余り厳しく突っ込む気にはならないですが。

 ところで、60度程度に弓なりに傾斜した目通り40cmΦクラスのコナラで、その先端部1/2を切り落とした場合のスプリング効果(立ち上がり)を計算した事例なんかご存知でしょうか。
 ヤング率から計算しようにも、ちょっと手掛かりが掴めなくて 無難な事例から直接実例をつくって勉強するしかないかな なんて悲観的に考えてしまってます。

投稿: 月光仮免 | 2010年7月23日 (金) 23時49分

月光仮免さん、どもです!

そうそう、衝撃荷重の事が全く書かれていないんですよね。あまりに事象を静的に見すぎている感じが否めないです。そのせいか「あーだこーだ言う前にとりあえずガイラインを張ろうよ」と思ってしまうんですよねー。
とはいえ面白い話だとは思いますし、時間ができたら翻訳してみたいです。

スプリング効果の件ですが、まだそのような資料は見た事ないです。それに近しいものすら見たことがない気がします(汗)。

投稿: フリップ | 2010年7月27日 (火) 21時48分

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