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2011年1月23日 (日)

ヒッチクライマーのセット手順

今回はDMMの変態プーリー、ヒッチクライマーのセット方法でも書いてみようと思います。ヒッチクライマーを使っている方は結構多いんではないでしょうか。どうなんでしょ?私は大好きなんですが。
ヒッチクライマーを簡単に説明すると、「リギングプレート+プーリー」です。プーリーに穴が3つ空いていまして、それぞれの穴が充分な強度(24kN)を持っています。このおかげであんな事やこんな事ができます。説明書とかシェリルの資料を参考にしてください。

では早速セットしてみましょう。本来はアイつきのロープを使う方が便利なんですが、あえてアイなしロープでやっています。(注:あくまで私の個人的なセット方法です。)

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1、ロープを結んでアイを作る
とりあえず、ロープにアイを作らないと始まりません。私はダブルフィギュアエイトノット派です。別にボーライン(ヨセミテ・タイオフ)でもいいんですが、まあこれは手癖ですね。

注意点としては、アイをでかく作る必要があります。ヒッチクライマーでDdRTをセットするとワーキングエンド側とランニングエンド側が密着するのですが、アイを小さく作るとノットのこぶがフリクションヒッチに干渉しちゃうんですね。これ、かなり危険です。(説明書にも記載があるので目を通してみてください。)
これを回避するために、アイをでかく作るんです。ドレッシングを無視して作るのに抵抗がありますが仕方ないです。逆に言うと、これが嫌ならスプライス・アイのあるロープを使えって事になります。ヒッチクライマーは基本的にアイのあるロープで使う道具だと思っています。
Dsc00816_s

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2、ブルーバンディットでゴム留めする
さきほど作ったアイですが、でかいですよね。これだけでかいとカラビナが空転しやすくなってしまいます。そして気付いた時にはカラビナがくるっと90度回転して、マイナーアクシス方向で荷重を受けてしまう可能性が大きいです。(補足参照してください)
これを防ぐ為にゴム留めしてあげます。ロープにゴム留めする場合、ブルーバンディットは必須だろうと思います。
アイ付きロープにおいても、タイトアイでないならゴム留めする必要があります。

(ちなみにこの黒ゴムですが、ホームセンターで探してもちょうどいいサイズが見つからないって話を聞いた事があります。私は素直に海外通販で買っています。更に余談になりますが、カラビナにゴムを通す場合はブルーバンディットは必要ないです。普通に手で突っ込んでおしまいです。)

Dsc00819_s

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3、プーリーをセットする
プーリーのサイドプレートを開いてロープを通します。(ここからはアイ付きロープも同じ手順です。)

Dsc00821_s_2

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4、カラビナをかける
カラビナをかける穴ですが、普通は写真でいえば一番上のところにかけます。何故か写真では真ん中になっています。でもどっちを選ぶかはなかなか悩ましいところでもあります。
あとポイントなんですが、カラビナを穴に通してから180度回転させておきます(安全環の向きに着目してください)。

Dsc00822_s

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5、カラビナとロープのアイを接続する
ゴム留めで作った小さいアイにカラビナをかけます。4番でカラビナを180度回転させているので、そのままの状態でロープセットできるはずです。
こういうセットをしておくと、ワーキングエンドが解放しやすくなるんです。アンカー設置時に樹上でそういう機会が結構あるので、こういう方法にしています。
この段階まで進むとヒッチクライマーから手を離しても大丈夫です。

Dsc00823_s

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6、クライミングヒッチをつくる
ヒッチをつくります。両手が使えるので問題なしです。写真ではVtでやっています。
Dsc00824_s

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7、カラビナをセットする
ヒッチコードのアイとプーリーの穴を一緒にしてカラビナを通します。そしてカラビナを180度回転させます。(写真はまだ回転させていない)
Dsc00825_s

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8、完成
完成するとこういう感じになります。下のカラビナとハーネスを接続する事になります。

:写真ではやっていないのですが、この後カラビナにゴムを通してヒッチコードのアイに密着させ、動かないように固定した方がいいです。これをしないとヒッチコードのアイがスパイン側にずれてくる場合があり危ないです。

Dsc00826_s

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※補足
1番でも言及しましたが、アイなしロープでセットする場合は大きいアイができるようにノットをつくります。
小さく作った場合、このようにノットとヒッチが干渉してすんごい危険です。充分注意してください。
Dsc00835_s_3

また、アイをゴム留めしなかった場合、こういう感じにカラビナが回転してしまう可能性が高くなります。これまた非常に危険です。
Dsc00832_s

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最後に

何回も書いていますが、ヒッチクライマーはアイ付きロープで使う方が確実に便利です。間違いないと思います。もしアイなしロープで使うならば1.2番の手順は絶対行う必要があると思います。

そしてそんな事とは関係なしにブルーバンディットも持っておいた方がいいと思います。シェリルで売っています。他のショップだと…ドイツのFreeWorkerさんでしょうか。注文する時があれば一緒に是非どうぞ!
ついでにゴムバンドもたくさん買っておいた方がいいですよ。あれを持っていると他の人が2~3個欲しがる事が多いので、思ったより早くなくなったりします(笑)。

余談ですが、この写真は夏に撮ったものです。この頃は暑かったなー。今となっては一面雪景色なので、写真や動画を撮る元気が湧いてきませんね(汗)。
色々と書きたい記事が山積しているのですが、どれもイラストや写真がないとイマイチわかりにくい内容ばかりでして…。イラストの神様が頭の中にふわっと降臨するまで、のんびりした更新頻度になるかと思います。

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コメント

お久しぶりです。
黒ゴムですが、子供用自転車の交換用チューブの
輪切りでどうでしょうか^^;

投稿: むらっぴ | 2011年1月23日 (日) 22時38分

むらっぴさん、どもです。

おっなるほど!なんだか良さげですねー。今度ホームセンターに行った時にチェックしてみようと思います。
正直言って、あのゴムを海外から買うのってほんとアホらしいんですよね(笑)。実はあんまり売ってないですし。
情報ありがとうございまっす!

投稿: フリップ | 2011年1月23日 (日) 23時09分

こんにちは。
黒ゴム、これってビッグショットのゴムチューブを流用してます?eye

「本物」の大きさ(外径・内径)を知らないのですが、私はストレッチチューブを使ってます。
スポーツ売場でも売ってますが、100円均一で入手しました。外径約11.5mm、内径約7.5mm、長さ1.2mでした。

ttp://www.seiwapro.com/100kin/catalog/catalog1011.pdf
1ページ目の中段右の38-237、下段左の38-238

私はハードタイプを買いました。ソフトタイプとどちらが適してるかは分かりません。
ロープのアイには、専用道具は持って無いので、両手で強引に伸ばして入れてます。coldsweats01

材質はプラスチックラバーとなっていました。100円均一のゴム製品は薬品臭がして普段は敬遠しているのですが、これは臭くなくて良かったです。

投稿: S | 2011年3月 6日 (日) 22時10分

>Sさん

こんちはー!流用ではなく、ゴムとして売ってるものを買ってます。例えばシェリルのこれですね。これ自体が流用品の可能性もありますが、そこまで把握してないです。でもこのゴムを器具なしでロープのアイに強引に取り付けるのは不可能だと思います。
http://www.sherrilltree.com/Professional-Gear/Miscellaneous/Replacement-Bands-1150

その辺も含めて、紹介していただいた製品も良さそうですね!なるほど、ストレッチチューブかー。やっぱ探せばあるもんですね。緩すぎず、きつ過ぎなければ何でもOKでしょうしね。
情報ありがとうございます!

投稿: フリップ | 2011年3月10日 (木) 20時32分

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