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2011年3月の11件の記事

2011年3月30日 (水)

Campの新型ハーネス「ACCESS SIT」

CAMP(カンプ)っていうイタリアのアウトドア総合メーカーを御存じでしょうか。犬のマークでお馴染みのあそこです。日本代理店はキャラバン。日本だと、登山用品店のヘルメットコーナーでここの製品をよく見かける気がします。結構かっこいいデザインのものが多いです。

で、このCAMPなんですが、アウトドア部門とは別にワーク部門も存在しています。ワーク部門の2011カタログがダウンロードできるので良ければみてください。レスキューシーンの情報などが結構豊富ですよ。
http://www.camp.it/home.aspx (左下のSafetyカタログをクリックでダウンロード開始)

このカタログの23ページ(PDFで言うとp.25)に新型ハーネスが載っています。その名も「ACCESS SIT」!

【CAMP 「ACCESS SIT」】
このハーネスなんですが、要は普通のワークハーネスです。ツリーワーク専用ではありません。なのでもちろんセンターD環が存在しますし、フルボディー化する為のチェストーハーネス「ACCESS CHEST」がラインナップされています。

ポイントは、オプションに「ACCESS BRIDGE」がある事です。これを追加する事でツリーワーク用のブリッジを得る事ができます。
あれですね。Petzlセコイアの前身モデルだった……えーと、何でしたっけ(汗)。バリオベルトでしたか。あれみたいなもんです。「普通のワークハーネス + オプションでブリッジ追加」というノリです。

【写真を見ただけで語る、独断と偏見だらけレビュー】
オプションでブリッジ化する訳ですから、接続部付近にごちゃごちゃした感じがあります。正直言って、今更このタイプを買う利点があるのかどうか、悩むところです。そもそも私はCAMPのワーク商品が売っているお店を知りません。

でもこれ、見た目がなかなかカッコいいんですよ!わざわざ買う人は滅多にいないと思うので、持ってたらすごい目立つと思います。それに元々がワーク用なのでSRTも可能です。

あと気になるのは……ウェストが80cm~って部分ですね。たぶん私には大きすぎて無理です。個人的にもっと気になる点として、ブリッジはEN813に対応しているんですがEN358対応じゃないんですよね。ブリッジ脇のリング(この製品だとシャックル)をワークポジショニングに使えないって事でしょう。私はセコイアSRTのここを使うのが大好きなので、その点からも「ACCESS SIT」は候補外になっちゃいます。

でもまあ色々なハーネスがある方が楽しいですよね。選ぶ楽しさが増えますし。カンプにはこれからも楽しい道具を発売してほしいものです。

:CAMPの日本代理店はキャラバンですが、おそらくアウトドア部門のみの取り扱いだと思います。ワーク部門であるこのハーネスの問い合わせをしても取り合ってくれないと思いますので、注意してください。

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2011年3月29日 (火)

ブラックダイヤモンド 「フードワイヤー」(11/04/10追記あり)

(追記110410:カラビナの大きさ比較を下部に追加しました。)

どのメーカーも新製品ラッシュで楽しい毎日が続いています。さてさて、今回はブラックダイヤモンドの2011新型カラビナの「フードワイヤー」を紹介してみようと思います。

【ワイヤーカラビナを簡単におさらい】
ワイヤーカラビナは軽量化やウィップラッシュに強いという特徴がありまして、ロッククライミングで使用する方も多いのではないでしょうか。しかしながら基本的にノッチ型ノーズ(ノーズに窪みがあるやつ)が多いです。(詳しくは別記事に書いていますのでそちらをどうぞ。「カラビナの話」カテゴリーにあります)

キーロックみたいに引っ掛かりがないモデルとしては、DMM「シールド」、ワイルドカントリー「ヘリウム」、Petzl「ANGE」、くらいしかなかったんです(追記:マムートも出してました。バイオニックプロのワイヤー版)。しかもこれらのカラビナは結構いい値段しまして、2000円オーバーは普通です。いくら軽量・使いやすいとは言え、複数枚を揃えだすときついものがあります。安全環もないくせにそんな値段出すのは勇気がいります。

【BD 「フードワイヤー」】
ここでBD「フードワイヤー」登場ですよ。写真をみてもらえればわかりますが、見た目としては普通のワイヤーカラビナです。その代わり、ノーズ部分をワイヤーで覆う事により無駄なひっかかりを防止しています。これ、かなり素晴らしい発想だと思います。

Dsc01428_s

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どうでしょう、ノッチをワイヤーが覆っているのがわかるでしょうか。(覆っているワイヤーは完全に固定されています。)ノーズ部分で手を滑らせても引っ掛かりはわずかにあるだけです。

重量は37gと、ワイヤーカラビナのくせにちょい重いんですが、値段がなんと1050円っすからね!全然苦になりません。ありがとうBD、ありがとうロストアローさん!!

【仕様】
ブラックダイヤモンド 「フードワイヤー」
メジャーアクシス 24kN
マイナーアクシス 8kN
オープンゲート  8kN
重量 37g
価格 1050円

【雑感】
そもそも木登りやっててですね、安全環のないカラビナをどこで使うんだ??という疑問はあります。私もクライミングには使用しないと思います。

使うとしたら……うーん、ハーネスに取り付けてチェーンソーフックにしようかなーと思います。キャリツールの代用って事です。や、もうあれですよ。この発想の素晴らしさにやられてついつい買っちゃたってのが本音です。安いしね!3枚も買っちゃいましたもん。

今後は「どうでもいい部分用カラビナ」はこれでいきたいと思います。どうでもいいところなんて滅多に存在しないのが難点ですけどね。装備全般をできる限り軽量化していくのが、今年の目標です。

【追記 大きさ比べ】
カラビナの大きさがわかるような写真を撮ってきました。左からペツル「キャリツールL」、ペツル「am'D ボールロック」、BD「フードワイヤー」です。amDと比べて一回り小さいですね。amDのスパイン内部にすっぽり収まる~やや大きい、くらいの感じです。(それにしてもキャリツールLは…でかい!)Dsc01474_s

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2011年3月28日 (月)

マウンテンダックスがTreeWorkハーネスを発表!

こないだ京都の某登山用品店で買い物をしてきました。目的はBDの新型カラビナ!無事に在庫があってゲットできたんですが、ついでにマウンテンダックスの2011カタログもいただいてきました(あとMIZOさんのも)。

で、カタログをわくわく読んでいたところ、なんとマウンテンダックス名義のツリーワークハーネスが掲載されている訳です。そりゃもうビックリですよ。ついに日本製の木登りハーネスが登場したのか……と思うと感無量です。資料を読む限り、どうやらアタッチメント金具をクライミングテクノロジー社から供給を受けて、本体は自社生産しているみたいです。

【マウンテンダックス 「アーボリスト」】
こちらのPDFを見ていただければ、その雄姿をご覧いただけます。
http://www.mtdax.co.jp/catalog/DAX11_Mtd_wr.pdf (注:PDF)

名前は「アーボリスト」。定価は24150円。ちょうどいいくらいの値段かもしれません。ネットで検索しても全然ヒットしないので、まだ実際に発売はしてないみたいですね。

見た目から判断するに、まあ普通のツリーワークハーネスです。サイドD環がシンギングロックのRLシットと同型っぽく見えるんですが、どうなんでしょね。ウェストハーネス部分のパッドは取り外して洗えるっぽいです。ブリッジが交換可能ってのは非常にうれしいです。

あとは……超個人的意見を言わせてもらうと、配色が地味すぎます。レクにはいいだろうけど、ワークで使うならもっと目立つ配色にしてほしいものです。更に更に、ブリッジ脇のリングがもしEN規格に対応しているならば、もっと大口径のリングを使用してほしいですね。そしてできればSRT対応モデルが欲しい!

あ。ってかこれ強度大丈夫なんでしょうかね。EN規格対応じゃないのか??仕様書があるなら見てみたいですね。
上記のPDF資料に「いずれもヨーロッパの高い安全基準をパスした信頼性の高い製品です。」とありますが、これが輸入したコネクター単体の事を言っているのか、ハーネスの事を言っているのか判断に悩みます。

なんじゃかんじゃ申していますが、日本製のツリーワークハーネスが登場したっていうのは素直に嬉しい事です!やるなーマウンテンダックス。今後もどんどん改良を加えて、世界を狙えるハーネスにしてほしいものです。

マウンテンダックスのHPはこちら
http://www.mtdax.co.jp/

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速報!WesSpurの2011カタログが出てました!

WesSpurの2011カタログがでてましたー。こちらのページからダウンロードできまっす。http://www.wesspur.com/order-catalog.html

今回はちょっとポップなイメージになりましたね。新製品も結構あります。Weaverのスローウェイトがハリソンロケットタイプで使いやすそうですね。Screamerはあんな事に使っていいんだろか??と甚だ疑問です。でも使いたい気持ちは充分理解できます。

ってか、やっぱpdfは見難いですね。早く実物をゲットしたい!でもおカネがない!

今回カタログがダウンロードできる事に気付いたのは、トラバを送ってくれた小猿さんのブログ「父さんおだてりゃ木に登る」のこちらの記事のおかげっす。あざーっす!WesSpurトップページのカタログ表紙が2010カタログのままだったから、気付かなかったんですよね(笑)。

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2011年3月25日 (金)

速報!シェリル2011カタログが…!!

ついにシェリルの2011カタログが出ましたー!!今年は青いんですね。
http://www.sherrilltree.com/International-Catalogs

どっこいところがまだダウンロードできません(笑)。International Catarog のページがおかしいみたいで、ダウンロードするといまだに2010カタログです。

まあもうちょっとしたらできるようになるでしょー。逆に言うと、2010カタログをPDFでゲットできる最後のチャンス!!

注意してほしいのは、ダウンロードする前に個人情報を入力する必要があります。そしてUS国内版と海外版では入力するページが違います。US国内の入力ページの下方に、海外版へのリンクがありますので、画面を注視してください(上のリンクは海外版直リンです)。

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2011年3月24日 (木)

震災によるUPSの配送停止範囲について(3月23日現在)

WesSpurにて、このようなページがありました。UPSが現在配送をやめている地域の郵便番号が記載されています。

WesSpur-Shipping Issues for Japan following the the Earthquake
http://www.wesspur.com/info/japan-shipping-issues.html

WesSpurだけではなく、荷物配送にUPSを使っている海外ショップ(ハニーブラザーズとか)も、この地域には配送できないという事になります。UPSを使っている海外ショップはかなり多い気がします。
(注:WesSpurの情報がいつの段階のものなのか定かではありません。最新のUPSの状況をご確認ください。)

UPSジャパンのHPをみたところ、インフォメーションもありました。
トップページ
http://www.ups.com/asia/jp/jpnindex.html
UPS-地震によるサービスへの影響について
http://www.ups.com/content/jp/ja/about/news/service_updates/20110311_earthquake.html

【他の配送会社の状況について】

DHLの情報はこちら
トップページ
http://www.dhl.co.jp/ja.html
重要なお知らせ
http://www.dhl.co.jp/ja/important_information.html

FedEXの情報はこちら
トップページ
http://www.fedex.com/jp/
地震によるサービスへの影響について(3月23日)
http://fedex.com/jp/about/local/servicenews/JPSvcDisr_11Mar11.html
サービスについてのお知らせ
http://www.fedex.co.jp/info/service_infomation.html

佐川急便の情報はこちら
トップページ
http://www.sagawa-exp.co.jp/
ニュースリリース
http://www2.sagawa-exp.co.jp/newsrelease/list/

ヤマト運輸の情報はこちら
トップページ
http://www.kuronekoyamato.co.jp/index.html
ニュースリリース
http://www.kuronekoyamato.co.jp/company/news_h22.html

日本郵便の情報はこちら
トップページ
http://www.post.japanpost.jp/index.html

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2011年3月23日 (水)

Sherrill 2011新製品カタログ がおもろい

ふと気付くと、シェリルの2011新製品カタログが発表されていました。こちらからダウンロードできます。http://www.sherrilltree.com/Professional-Gear/New-Tools-in-2011-From-SherrillTree(注:これは新製品だけのカタログです)

色々と面白いギアがあるんですが、一目見るだけで気になったものを軽く紹介します。

【Day Pointer Lasers Mag Model】 シェリル
以前からデイポイントレーザー(ペン型)はありましたが、それのマグライトモデルです。ペン型のやつは私も持っているんですが、こっちの方が形状的に好みですね。
ちなみにデイポイントレーザーですが確かに日中でも見えます。でも光点が小さすぎて、他の人にはどこを指しているのかよくわからない……という事になりがちです。根元で光を確認してからゆっくり対象枝を目指す事で何とかなりますが。このマグモデルは光点が大きくなったのかどうか、それが気になります。

【UFO Rigging Cube (Rock Exotica)】 シェリル メーカー
簡単に言うとリギングプレートなんですが、プレートじゃなくてキューブになっています。とってもかっちょいいです。木登り人が何に使うんだ?という気もしますが、そんな事がどうでも良くなるくらい素敵です。非常にロック・エキゾチカらしいエッジの効いた変態ギアだと思います。

【Expedition Twin Dual Cam Ascender (CMI)】 シェリル メーカー
二連式のハンドアッセンダーです。これめっちゃナイスだと思いますよ。やっと出たかーって感じです。ハンドル形状がポイントでして、これは普通のハンドアッセンダーと同じ形なんです。
例えばアッセンツリー(ペツル)の場合、ハンドルが「アジの開き」形状なんですね。登攀時に握りやすいのは確かなんですが、ギアラックにぶら下げてると邪魔なんです。
それがこいつならそんなに鬱陶しくない。何故この形状が発売されないのか、ずっと不満だったんです。いいなーこれ。SRT登攀とダブルロープ登攀(DdRTではないですよ)をこれひとつで兼用できるってのはすごくメリットだと思います。

【Swivel Snap(ISC)】 シェリル メーカー(HPに記載なし)
私の大好きなスナップフックのスイベルバージョン。これはトリプルロック機構のやつです。ダブルロック機構のスイベル型がでたらいいのになー。まあスイベルなしでも充分便利ですけども。

【Stalpen Treejack (Gransfors Bruks)】 シェリル メーカー 動画(注;いきなり再生します。音量注意)
木を押し倒す為の道具です。簡単に言うと「ラチェット式 倍力つっぱり棒」ですかね。
こういうギアに心をくすぐられない山師はいないでしょう!非常におもろいです。是非とも動画をご覧ください。これで倒すならクサビで良くない??とも思うんですが、枝絡みの激しい木ならこっちの方が便利そうですよね。ただ重量14.5kgってのが(笑)。

Grigri2 (Petzl)】 シェリル メーカー
あれ、こんなの出てたんだーと初めて知りました。20%軽量化、20%小型化、したそうです。そっか、グリグリはプロフェッショナルラインじゃないから知らなかったんだ。
個人的に木登り人にとってグリグリは全く必要ないし、変な使い方が広まるくらいなら使用すべきではないと考えているので、どうでもいいです。ってかグリヨンをちっちゃくしてくれよ!と思いますね。

【RockGrab Lanyard Adjuster 13.5~16mm (Rock Exotica)】 シェリル メーカー
ランヤードアジャスターです。これの特徴はカラビナホールが横を向いている事(普通は縦向き)。これにより、スラックが取りやすく……なるんでしょうか。まあ横向きの方が使いやすそうな気がします。あともうひとつのポイントは軽量性です。
以前からこの製品はあったんですが、対象ロープ径が「9~13mm」だったんです。それの大径対応モデルが新しく登場したよーというアナウンスですね。

【Tシャツ】 シェリル
実は私、シェリルでTシャツを買うのが好きなんです(笑)。「Grow A Pear」が欲しいです。3月23日現在、まだ新製品は発売していないみたいですね。残念。


とまあこんな感じです。個人的にはTreeJackが一番インパクトありました。リアルに欲しいのはCMIの二連式ハンドアッセンダーですね。うーん、欲しいモノは尽きないなー。

さてさて、本チャンの2011カタログはいつ頃できるんでしょうねー。そうそう、2010カタログが欲しい人は早めに動いた方がいいですよ。新カタログがでるとダウンロードができなくなりまっせ。シェリルのカタログはTipsが充実してて勉強になるので、今のうちにゲットしておいて損はないと思います。

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2011年3月22日 (火)

コーティング剤 StarBrite「Dip-it,Whip-it」

今回はコーティング剤のStar Brite「Dip-it,Whip-it」について書いてみようと思います。

で、何をコーティングするのか。私が想定しているのはブランメルスプライスのフリクションコード(WesSpurで売っているやつ)のアイ部分です。前回の記事を参考にしてください。

これが実物です。左のカラビナは大きさ比較用に置いたもの。
Dsc01327_s

パッケージから取り出してみました。緑色をチョイス。ちなみにWesSpurで買いました。中身はでろでろです。、蓋の裏にタミヤの接着剤みたいな感じでハケがついています。Dsc01328_s

今回漬けこむのはWesSpurで買ったウルトラテックのコード。Dsc01329_s

直接どばっと突っ込んでみました。うりゃ!Dsc01330_s

どれどれ…うわあ、全然行き渡ってない(汗)。粘度が高すぎるんです。Dsc01331_s

蓋裏のハケで伸ばしてあげると、ちょっとマシになりました。Dsc01333_s

5分後、二度塗りです。アイの裏にも塗ったり、付着しすぎたコーティング剤を取り除いた結果、こんな感じになりました。Dsc01336_s

アップ写真。Dsc01339_s

アイの裏側には付着してない部分もありましたが、まあいいやって事であきらめました。Dsc01340_s

その後、半日くらいほったらかしてから、形を整える為、アイにカラビナを通して更に半日放置しておきました。


【感想】
これ、本気で粘度が高いんですよね…。ネトネトっていうよりぼちゃぼちゃしてる感じです。「ねるねるねるね」みたいな感じといえばわかってもらえるでしょうか。雪が降るくらい寒い日に作業したせいかもしれません。

あと不安なのが、これめっちゃ溶剤臭いんです!セメダイン並みです。大丈夫なのかな…。パッケージには「ダクロン(ポリエステルの事)、マニラロープ、ナイロン、ポリロープに最適だぜ!」と書いてあります。テクノーラに使っていいのかどうかは定かではありません。

自信を持ってお薦めできる商品ではないです。

【Maxi Jacketという選択肢もある】
コーティング剤にはもうひとつの選択肢があります。Yale Cordageが販売してる「Maxi Jacket」です。どこかの海外BBSで見たんですが「Dip-it…はドロドロしていて、Maxi…はよく浸透する感じ。僕としてはMaxiが好きだね。Yaleはこういうアイのコーティングに使用する事を認めているしね。」との事です。たしかNickさんの発言だったような。

マキシジャケットはウレタンコーティングだそうです。たぶんDip-it…もウレタンだとは思います。

そんな訳で私もMaxi Jacketが使ってみたいんですが、いかんせん販売店が少なすぎます。ひとつは「APS」。もうひとつは「Knot & Rope Supply」。私の知る限り、この2店のみです。

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2011年3月18日 (金)

ブランメルスプライスのアイを再考する

以前、ブランメルスプライス(Brummel Splice)のアイについて記事を書きました(これこれ)。あれから色々な資料や意見を知り、考えがちょっくら変わったので、現在の意見を書いてみようと思います。
※注意してほしいのは、今回書いている内容は「ダブルブレイドのフリクションコード」だけに通じる話です。Ice-Tail等の12ストランド製品は関係のない話であります。なので記事内でフリクションコードと書いているのはすべて「ダブルブレイド」のコードの事です。

【コア(内芯)がめちゃ重要】
フリクションコードのアイをブランメルスプライスで作った場合、コードにかかる荷重はコア(内芯)だけで受け持つ事になります。外皮は単なるカバーの役割を果たすだけで、コードの強度にはほぼ関係していません。何故なら外皮はアイの手前で完全に切り離されていますからね(Whippingしている分の強度はあるでしょうが…)。外皮は摩擦からの防御、紫外線の防御、使用感の向上等などの役割を受け持ちます(これはこれで非常に重要)。

つまり、フリクションコードのアイをブランメルスプライスで作る場合、コアの性能が非常に重要です。
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【.コアだけで充分な強度を持つ必要がある】
ブランメルスプライスをする場合、コアが充分な強度を持つ事が必須条件になります。単なるポリエステルやナイロン素材のコアを持つコードは、恐らく充分な強度を出せないでしょう。例えばトイフェルベルガーのOcean。あれのコアは高性能ポリエステルです。8mmの場合、完全なコードだと20kN、外皮が破断してコアのみの強度は10kNになります(ファクトリースプライス、シングル吊りの場合)。

オーシャン8mmのアイをブランメルスプライスで作った場合、強度はコアだけで受け持つ訳ですから、MBS8~9kNくらいだろうと予想されます。ノットでアイを作る方がよっぽどましです。はっきり言って常用できる強度ではありません。だからこそ、WesSpurのお店でも、オーシャンはClass1スプライスで売られているのだと思います。

(ファクトリースプライスって何?と思われる方もいるかもしれません。これは製造メーカーが工場で作成したアイ・スプライスの事です。メーカーがコードに対して指定したスプライス方法を指す事もあります。オーシャンのファクトリースプライスは縫込み縫製、シェリルのグリズリースプライスみたいなもんです。)

(Ocean以外ですと、Bee-Line3/8inch(9mm)もコアがポリエステルです。絶対ブランメルスプライス・アイを作ってはいけません。)

【ダイニーマとスペクトラはやばい】
コアだけで充分な強度を出そうとした場合、高性能繊維を使用しないとなかなか厳しいでしょう。木登り人が使用するフリクションコードのコアによく採用されている繊維はテクノーラです。他にもベクトランを使用したコードもあります。

ただ問題はArmor-Prus。こいつはコアにスペクトラを採用しています。このコアは8ストランドなんですが、その内の6本がスペクトラ100%、残り2本がスペクトラとケブラーが50%ずつ、という構成になっています。(スペクトラはダイニーマとほぼ同義。商標の違いみたいなもんです。以下はダイニーマに統一します)

ダイニーマはかなり優れた性能を持つんですが、同時に凄まじい欠点を持ちます。それは融点が非常に低いという事。約135℃で強度が50%低下、約160℃で融解します。フリクションコードはクライミングヒッチを作る為の道具ですので、ヒッチの摩擦熱がモロに影響します。

もしArmor-prusをブランメルスプライスをした場合、コアが熱損傷を受けるとどうなるでしょうか。肝心の強度はコアだけで保持しています。たとえ外皮が損傷を全く受けなくても、コアが切れたらそこで終了です。

だからこそ、TreeToolsさんのブログで「Armor-prusのスプライスはブランメルじゃなくて、Class1がいいと思うんだ」と書いてあったんだと思います。

【Class2スプライスも同様です】
ここまでの話はブランメルスプライスだけでなく、Class2スプライスも状況は同様です。Class2も外皮同士は全くスプライスされていないので、両者は荷重はコアにがっつりかかる(Core-dependent)という点でほぼ同じです。Class2はアイ部分も外皮をまとっているというところが違いますね。(もちろん両者はスプライス方法が全く異なるので、他にも様々な違いがあります。Class2は強度低下がかなり少ない、ブランメルはスプライスが簡単で信頼性が非常に高い、って感じらしいです。)

【剥き出しのアイ問題】
高性能繊維は一般的に「耐光性に弱い」という非常につらい難点があります。Ultra-TechやBee-Lineのコアに使われている高性能繊維、テクノーラも耐光性はあまりなく、約3カ月の日光曝露で強度は約半分になることもあるそうです。これはなかなか由々しき事態です。

(ちなみにダイニーマは耐光性に優れています。結構珍しいです。だからこそあれこれ欠点はあってもロッククライミングのスリング素材に使用されるのかなーなんて考えています。)

普通にコアの役割を全うするなら、この耐光性はほぼ影響ないんです。外皮が光を遮って守ってくれるんで。ただブランメルスプライスしちゃうと、コアの部分は剥き出しになってしまうので、外皮のシールド効果は全く期待できません。

コアが剥き出しになってしまった事による弊害は他にもあります。繊維がばらけてしまう。コアが傷つきやすい。曲げ応力が増加する。などなど。

(ちなみに、ウルトラテックのコアに使われているテクノーラはおそらくコーティング処理がしてあります(青色の部分がそうだと思われる)。しかしアイ部分はカラビナに苛められるので、すぐに剥げてきます。ほとんど意味を為しません。)

【シールドがないなら、シールドしてあげればいいじゃない】
ブランメルスプライスのアイの事を考えれば考えるほど、外皮の役割の素晴らしさを痛感する訳ですが、嘆いてばかりもいられません。外皮がないならコーティングしてあげればいいんです。色々と調べたんですが、コーティング剤は市販されています。Star Brite「Dip-it, Whip-it」と、Yale cordage「Maxi Jaket」の2種類です。

私はWesSpurで「Dip-it…」を購入したんですが、あまり宜しくないかもしれません(汗)。海外BBSにて「Maxi Jaketの方が優れているよ」って意見もありました。でもマキシジャケットは取り扱い店が恐ろしく少ないのが欠点です。

まあでもコーティングすれば光を直接浴びる事はなくなります。それに繊維がばらけないので使用感も向上します。あとはそのコーティング剤をそんな用途で使っていいのかどうかって問題だけです。結構な大問題なんですけどね。

【まとめ】
そんな訳で、以前はブランメル・アイを毛嫌いしていたんですが、今は「コアに使われている繊維の性質を考慮した上で、剥き出しのアイをコーティングすれば充分使用可能なんじゃね??」という気持ちになっています。

注意したいのは、どのメーカーもブランメルスプライスを公式に認めていない点です。この意味を充分に考えてください。

もっと個人的な意見を言いますと、「いやいや、シェリルのグリズリースプライス製品が最強でしょう」と思っています。色々な方からの情報のおかげで積年の悩みだった「シェリルの配送料が馬鹿高い」問題が無事解決しそうなので、わざわざWesSpurでブランメルスプライス製のフリクションコードを買う必要がなくなってきたんですよね(笑)。

グリズリースプライス大好きです。スプライスによるコードの肥大化・硬化もないですしねー。5/16inchウルトラテックなんて細すぎてちょっとびっくりするくらいです。でも縫製部分が巨大化するので、そこをどう判断するかによって評価は変わるでしょう。すべての人に「これはマストアイテムだ!!」と言えるようなギアは絶対存在しないです、はい。

次回はDip-It,Whip-Itの使用感を書きたいと思います。

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2011年3月16日 (水)

Hitch Climber RAPIDE

震災、原発の報道が非常に気になる毎日を過ごしています。現状で私ができる事と言えば、募金をする事くらいしか思いつきません。関西にすむ私は普段通りの仕事に行く毎日です。目の前にある仕事をこなす事が日本経済を回していく事になると考えています。被災地の一日も早い復興を切実に願います。前を向いていこうと思います。

【Hitch Climber RAPIDE】
以前からヒッチクライマーは持っていたのですが、もう一個必要になったので、試しにラピッドの方を買ってみました。これがそうです。パッケージがかっこ良くて非常にグッド。

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本体、購入前は無色なんかなーと思っていたんですが、そんな事なかったです。なんて言えばいいでしょうか、淡い青銀色。しぶいですね。プーリー部分はオレンジ色です。

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【何が違うの??】

無印とラピッドは大して変わりないです。プーリーの能率が違うだけ。その他は強度、WLL、使用ロープ径、どれもスペックは一緒です。

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能率(efficiency)は無印が71%、ラピッドが95%です。もしヒッチクライマーを単純にプーリーとして使用するなら、この能率の差は結構響いてきます。無印だとプーリーで3割もチカラをロスっちゃう事になりますからね。

ただ木登り人がヒッチクライマーを使う場合、普通はDdRTのセッティングに使用するだけです。プーリーはクライミングヒッチを押し上げるために活用するくらいなもんです。なので、能率なんてそれほど関係してこないと考えています。

(とは言えラピッドはまだ実際に使用していませんので(なんかもったいなくて)、もしかしたらめっちゃ関係しているかもしれません。能率サイコー!!ラピッド万歳!!ってなる可能性もあります。)

あと、これは個体差なのかもしれませんが、ラピッドの方がサイドプレートの開閉が堅かったです。無印は全く抵抗がない感じ、ラピッドはちょっと力をこめると開く感じ。

【どっちを買うべき??】
無印ヒッチクライマーを所有している方がわざわざ買い換えるほどのもんではないです。今から買うぜって方は…まあラピッドの高能率性は純粋にメリットですし、DdRTのセッティング以外での使用をするかもしれんなーと思うなら、ラピッドを買う方がいいかもしれません。

私のお薦めはもっと単純です。「一番気にいったカラー」を買えばいいと思います!無印が赤とゴールドの二色展開、ラピッドは淡い青銀色です。ゴールドは案外見かけない気がするので、いいかもしれませんね。

ちなみにイギリスのTreeWorkerさんに別注カラーがあります(リンク、下のほう)。これがねー、めちゃくちゃ渋いんですよ。淡い濃銀ボディに黄緑プーリー!TreeWorkerさんのところは他にもDMM製品の別注カラーモデルが多いです。すごく欲しいんですが、ここは「配送が滅茶苦茶遅れる」事が多々あるらしく、店長がどっか行ってるから3か月待ち、とかあるらしいです。よくわかりません。勇気と根気がある方は試してみてください。

【余談】
ヤボ用があってNZのTreeToolsさんがFlickerにアップしている写真をくまなく調べた事があるんですが、猫も杓子もヒッチクライマー、っていうくらいみんな使用していました。ヒッチクライマーは確かに便利ですが、知り合いにはイマイチ気にくわないって方もいますし、人を選ぶギアかなーと思っていたのでびっくりでした。

友人がこれを気にくわない理由、それは「ヒッチクライマーが横向けにセットできたら確かに便利だろうけど、俺がセットすると縦向けになるんだよねー。んで、プーリーは外に向けるんだけど、そしたらヒッチがクライミングラインの末端側ロープに隠れてしまうっしょ。ヒッチが見えないのってなんかイヤじゃん」との事でした。

彼はTreeMajicハーネスの愛用者でして、あのハーネスはブリッジにスライドD環がついてるんです。そしてD環にカラビナをセットすると、ヒッチクライマーは縦向けになるんですよね。 私はセコイアSRTのブリッジにカラビナを直付けするので横向けになります。ブリッジに通したリングにカラビナをセットする場合もありますが、斜めを向く感じでしてそんなに気になりません。でも確かにTreeMajicのD環にヒッチクライマーとセットすると違和感があったので、彼の意見にも賛成ですね。

他にも、クライミングラインの末端側とヒッチ側がくっつきすぎて鬱陶しい場合があったり、V.T.との相性がイマイチ悪い場合があったりします。慣れの問題もあるでしょうが、個人的にはやはり人を選ぶギアだと思います。

ヒッチクライマー、おもろいし便利なギアです。私は愛用しています。

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2011年3月14日 (月)

震災

テレビで流れる映像を見るたびにあまりの被害に言葉を失います。

東日本大震災、また長野北部で発生した地震被災者の方々の御無事をお祈りしています。そして一日も早い復興を願います。

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