« 海外通販したときの関税などについて(追記あり) | トップページ | お知らせ »

2011年12月12日 (月)

輸入許可通知書で遊ぼう

UPSやDHL、FeDex等の国際宅配業者に配達をお願いすると、引き取った荷物に「輸入許可通知書」、または「輸入(納税)申告控」がついてきます。ちなみにどっちも同じ内容です。

これらを見ると、頼んだ荷物にどんな関税が掛けられたのかがわかります。別に気にしなくてもいいんですが、せっかく海外通販するんですから、なんでも玩具にして遊びたいじゃないですか。

そんな訳で輸入許可通知書の見方をちょっくら説明したいと思います!(こういうのが気にならない人はこの記事を無理して読まないほうがいいかと。むしろ知らないほうが気楽でいられると思います)

私が2010年の秋にWesSpurで注文した際の通知書を参考にします。注文品はこちら。スプライス用道具と練習用のロープを大人買いしてます。総額は314.64ドル。送料は88.50ドルでUPSの発送でした。Wesspur

では早速、輸入許可通知書を見てみましょう。。(何故か手元に輸入申告控しかないんですが、全く同じことが書いてあるので気にしないでください。)

こちらがその書類。だいたいの解説は書いていますので参考にしてください。自分が海外通販したときの輸入許可通知書を手元で見ながら、これを参考にすると理解しやすいかと思います。(画像クリックで大きい画像になります。)Img_0001_03

【実際に輸入許可書をみていこう】

仕入書欄
さてさて、この時はUPSが通関を代行してくれたんですが、個人使用の特例(詳しくは前記事をご覧ください)が適応されています。経験上、UPSはいつも適応してくれているような気がしますね。

特例が適応されているかどうかを見極めるには、仕入書欄(仕入書番号などが書いてあるところ)を見ればわかります。一番下に「BPR合計」っていう項目がありますが、これは買い物した商品代金と一致します(送料は含まない)。そしてその上あたりに「通関金額」がありますね。ここをチェックしてみてください。

特例が適応されているならば、「BPR合計×60%=通関金額」になるはずです。適応されていない場合、「BPR合計+送料=通関金額」になります。

また、「仕入書価格」という項目がありますが、ここに「-CIF-」という文字がありませんか?普通の海外ショップで買って、真っ当なインボイスを発行してくれていたら書いてあるはずです。このCIFってのはCost, Insurance and Freight の略でして、インボイスに送料と保険料が記載されていることを意味します。なので、通関金額と仕入書金額は全く同じ値段になるはずです。

なお仕入書の欄はすべて相手国の通貨単位です。通関金額と仕入書金額のところに通貨単位が書いてあります。

納税額合計欄
仕入書欄の下には、納税額合計と通貨レートが書いてある欄があります。この通貨レートは後ほど使うので確認しておいてください。

税科目欄
納税額合計欄の左隣は税金の内訳が書いてあります。関税、消費税、地方消費税の3つです。

統合先欄
さあここからが本番です。今回の例の場合、統合先欄は「OTHER HAND TOOL,N.E.S」 と 「TWINE ETC. OF SYNTHETIC FIBRE,N.E.S」 の2つです。注文した品物はこの2つのどちらかに統合されており、統合先の品目ごとに関税が掛けられることになります。

ちなみにどの商品がどちらに統合されているか全く書いてありません。調べたい場合、関税率の右くらいに書いてある「BPR按分係数」をチェックしましょう。通貨単位は注文先の国のもの。ここにはその統合先欄で対象になった商品の合計金額になるので、対象になってそうな注文品の金額を足していくと同額になるはずです。

余談になりますが、特例が適応されなかったら送料も関税の対象になりますよね。統合先欄が2つ以上になる場合、送料は「BPR按分係数」の比率によって配分されるようです。送料が30ドルで統合先欄AのBPR按分係数が200、統合先欄Bは100だとしたら、Aに20ドル、Bに10ドルが加算されます。

余談ついでにもうひとつ。UPSなどの国際宅配便の場合、10万円以下でも(簡易税率ではなく)一般税率が適応されます。

閑話休題、では統合先欄〈01欄〉を見ます。

統合先欄〈01欄〉
品名は「OTHER HAND TOOL,N.E.S」。スプライス用道具の印象で決まったんでしょうか。このあたりはかなり適当です。たぶんカラビナ(ビッグダン・スチールカラビナ)もここに突っ込まれてます。正確にいえばカラビナは「鉄製品」で統合されるべきなのかもしれませんが、実際にはこういう具合に担当者の気分で適当に突っ込まれていくようです。統合先欄を無駄に増やさないという慣習があるようです。

(税関の事前教示制度を駆使すれば、関税品目を事前に知ることができます。また通知された関税品目が尊重されます(文書での連絡時のみ)。業者向けのシステムっぽいですが、不安なら税関に電話連絡するのもいいかと思います。)

品名の下には「税表番号」が書いてあります。品名の詳細について知りたい場合、税関の「実行関税率表」から税表番号を元に調べることができます。今回の場合、税表番号は8205.59。実行関税率表の第82類(税表番号の上2桁)を見ます。あとは「税率」をクリックして同じ税表番号を見つけるだけです。(ちなみに関税率は基本よりWTO協定が優先されます。EPA締結国からの輸入だと無税になります。)

さらに「申告価格」が続きます。特例適応の場合は BPR按分係数×60%×通貨レートと同額になるはず。適応外の場合は BPR按分係数×通貨レート+送料の一部(BPR按分係数の比率により配分)と同額のはず。

そして「関税率」。前述の実行関税率表で調べると同じ数値になっているはずです。「OTHER HAND…」は関税なし! なので、関税額は無記載。ちなみに「関税額」は 申告価格×関税率。

さて、次は「内国消費税等(1) 消費税」ですね。税率は4%です(5%じゃないですよー)。「課税標準額」は 申告価格+関税額なんですが、この時、関税額は100円単位に丸め込まれます。例えば申告価格4251円、関税額199円なら、4251円+100円=4351円が課税標準額になる訳です。また、消費税の計算は1000円単位です。例えば課税標準額1873円だとしたら 1000円×4%=消費税になります。

そして「内国消費税(2) 地方消費税」。これは消費税の25%。消費税は4%ですから、計算すると1%になります。普段、消費税が5%って言っているのは消費税4%+地方消費税1%の合計になるわけです。んで、地方消費税の課税標準額は消費税額を100円単位に丸めた金額です。

統合先欄〈02欄〉
こちらの品目は「TWINE ETC. OF SYNTHETIC FIBRE,N.E.S」(税表番号:5607.50) 。スプライス練習用に購入したテネックスやベロシティーがこれに含まれていると思います(調べていません)。関税率は5.3%。

こちらは関税がかかっているので、消費税の課税標準額の計算方法がよく見えますね。

こちらのBPR按分係数は「179.14」。〈01欄〉は135.50です。両者を足すとBPR合計と同じ金額になります。そして、もし送料が申告価格に含まれている場合、「135.50:179.14」の割合で申告価格にそれぞれ送料が按分される訳です。(その場合でもBPR按分係数には送料は含まれません。BPRは商品代金だけの数値です。)

【まとめ】
いかがだったでしょうか。なんか最近このブログは一体どこに向かっているんだと思わないでもないですが、折角調べたんで書きたいじゃないですか。基本的にキノボリストがわざわざ輸入許可書を気にする必要はあまりないと思います。

品目ってだいたい「SWIMING POOL…(9506.99)」か「OHTER ARTICLES OF IRON…(7326.90)」が多い気がします(どっちも関税なし)。繊維製品はだいたい関税5%くらい、衣類はだいたい10%っていうイメージがあります。

|

« 海外通販したときの関税などについて(追記あり) | トップページ | お知らせ »

通販について」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1257204/43344367

この記事へのトラックバック一覧です: 輸入許可通知書で遊ぼう:

« 海外通販したときの関税などについて(追記あり) | トップページ | お知らせ »