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2013年1月の5件の記事

2013年1月31日 (木)

太いロープは太った古臭いクライマーのためにあるんだぜ!(んな訳ない)

さきほどGoogleリーダーを眺めてたら、Treetoosのブログがまたしても面白い話題を提供していました。

こちら→Myth busting: 5 untruths told about tree climbing lines http://treetoolsnz.oncentre.co.nz/_blog/Treetools_Blog/post/Myth_busting_5_untruths_about_tree_climbing_lines/

テキトーに日本語訳すると「神話を壊す:ツリークライミングロープに関する5つの真実でない話」。神話っていうより都市伝説って訳すほうがいい感じかな。

これが非常に面白かったです。全文を翻訳するのはさすがにめんどくさいので、今回槍玉に挙げられた5つの都市伝説についてのみ、これまたテキトーに翻訳してみます。

  1. Fat ropes for fat, old climbers! (太いロープは太った古臭いクライマーのためにあるんだぜ!)
  2. 11mm climbing lines are for advanced users! (11mmクライミングロープは先進的クライマーのためにあるんだぜ!)
  3. Long ropes reflect the quality of the climber! (長いロープはそのクライマーの能力を反映するんだぜ!)
  4. The only difference between the ropes is the fancy colors! (ファンシーな色使いだけが、いろいろなロープのたったひとつの違いなんだぜ!)
  5. All ropes get pigtails! (すべてのロープは豚のしっぽ化するんだぜ!)

うまいところをついてくるなあと感嘆しました。「ある一面では確かにそう思える部分もあるんだけど、それを結論にしたらいかんだろ」的な、それでいてうっかり信じてしまいそうな都市伝説の数々。こういう冗談は友達とよく言い合いますし(特に4番)、私自身も木登りを始めたばっかりの頃はこういう感覚もありました。

Treetoolsさんのブログでは、それぞれの都市伝説についてきちんと反論されていますので、是非ご一読されてみてはいかがでしょうか。いいこと書いてありましたよ。

そうそう、5番に書いてあるPigtailですが、いまいちよくわかっていません。たぶんキンク状態でロープがぐるぐるによじれている様を表現しているんだと思います。

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2013年1月28日 (月)

カタログスペックから見る WoopieとLoopieの違い

今回はWoopieスリングとLoopieスリングの違いについて調べてみようと思います。まずはこちらの表をご覧ください。(小さくて見づらいですね、とほほ)
Aa
これはTenex-TEC(1/2インチ)を用いた、様々なスリングの強度比較を示しています。黒い数値はWsSpur2012カタログから引用しており、赤字は引用した数値から私が独自に算出したものです(デッドアイスリングのABSとWLLの比率を元に)。

簡単に要約しますと、

  1. Dead Eye Sling 化したことによる強度低下はわずか50kg。 (スプライスの影響でもっと強度低下すると思うんだけどなー)
  2. チョークしたことによる強度損失は32.3%(残り67.7%)。 (実際の現場ではもっと低下すると思います。50%は見ておきたい)
  3. Dead Eye Sling と Woopie の強度は同じであり、Loopie の強度はその2倍になる。

今回の記事の趣旨から外れますので、1と2は気にしないでください。文句があるならWesSpurに言ってくださいね。

ポイントは3番です。Dead Eye Sling と Woopie の強度は一緒であり、Loopieの強度はその2倍。この数値に関しても、「どこまでWesSpurを信じるのか?」という問題はありますが、今は信じてみます。信じてみましょうよ。

【woopie について】
WoopieってのはEye to Eye Sling(以下 E2E) の親戚なんですよ(つまりDead Eye Sling とも似ています)。分かりやすく言うと、まあこの写真を見てください。

Dsc00787_s_2なんてことない、俗にフリクションコードとか言われる、ただのE2Eですよね。Woopie は、片側のアイは普通にスプライスして、もう一方の末端のアイは長さ調節できるようにしたものなんです。

(ちなみにDead Eye Sling は片側が固定アイにスプライスされていて、もう片側はなにもなし。)

Dsc_0039_s_2なので、「TENEX本来の強度 - 固定アイのスプライスに起因する強度損失分」という式で強度を弾き出せます(一応)。

さらに実際の使用方法を考えると、チョーク締め(ガースヒッチ)で幹に取り付けることがほとんどです。この理由から、WesSpurのWLLはチョーク締めによる強度損失を事前に織り込んだ数値が記載されているのでしょう。

【Loopie について】
Loopieはエンドレスループの親戚なんです。エンドレスループは写真を参考にしてください。こういうソウンスリングとか、そういうやつ。Dsc00362_s

エンドレスループに荷重をかけた場合、強度はロープの2倍になります(理論上)。

これ、わかりますかね?写真のループの下端にカラビナをかけて引っ張ったとしましょう。この時、カラビナから見て右左に分かれたウェビングは荷重を均等に分担します。だから強度は2倍になります(あくまで理論上)。

Dsc_0040_sさて、Loopieはエンドレスループを長さ調節可能にしたものです。だから「TENEX本来の強度 × 2」という式で強度を弾き出せます(理屈では)。実際にはLoopieのスプライス(指ハブ方式)による強度損失を考えないと駄目なんですけど、そこまでの損失にはならないと思います。

そしてこれもWoopieと同じく、実際の現場ではチョーク締め(ガースヒッチ)によって幹に取り付けることがほとんどですので(以下略)。

【まとめ】
Woopie と Loopie の違いがだいたいお分かりいただけたでしょうか。お互いよく似ているのですが、実際は全然違うものです。小麦粉と米粉くらいの差はあるでしょう!

そして、強度に関しては

  • Woopieは「TENEX本来の強度 - 固定アイのスプライスに起因する強度損失分」
  • Loopieは「TENEX本来の強度 × 2」

なんて書いていますが、これは正確ではありません。WoopieとLoopieの違いをわかりやすくするために言ってみただけです。実際には、ここから更に「指ハブ」方式のスプライスの強度損失を考える必要があります。ちなみにここの長さが長いほど強度損失は低下するらしいです(RR668にそのような記載あり)。

と言う訳で、Woopieをアーボリストブロック取り付け用スリングとして使うのは止めたほうが良いかと思います。

ポータラップの取り付けをLoopieでしたらいいじゃん!と思ったこともあるのですが、個人的経験としては何かと面倒でした。また、Woopieの固定アイでガースヒッチすることにより、ポータラップの動きを制限する効能もあるらしいです。まあこれに関しては何ともよくわかりません。Loopieだと駄目という明確な理由をご存じの方、教えてください!

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2013年1月18日 (金)

スプライス道具

今回は私のスプライス道具(ダブルブレイドclass1用)を紹介したいと思います。モットーは「お金をかけずに、しかも使いやすく」です。

Rimg0050

①テキスト
サムソンのスプライス本とブライアン・トス御大のスプライス本の2冊。基本的にサムソン方式を採用しつつ、要所要所でトス先生のアイデアを組み込む感じにしています。ちなみにサムソンのやつはダウンロードできます(こちら)。

②ワイヤーフィド
イギリスのショップ"TreeWorker"製のワイヤーフィドです。写真だとテキストの上で一周してるやつ。最強に使いやすいです。是非手に入れてほしい。私はトスワンドを持っていませんが、たぶんこっちのほうが使いやすいと思います。特に8mmコードをスプライスする時とか。
ピアノ線の両端にカラビナを取り付ける穴があるだけの単純な作りなんですが、自作するとなるとかなり難しいらしいです。まあ適当な針金で作ってもいいかと(強度は落ちます)。形は全然違うものの、アメリカのTreeStuffでも同様の製品が売っています。

③カッティングボード
100均で購入したもの。定規代わりに使っています。別にいらない。

④はさみ
家庭科の裁縫セットに入っていた裁ちハサミを流用しています。高性能繊維も一応切れます。けどもうちょっと良い奴が欲しいっす。

⑤マーカー(黒と赤)
黒いマーカーはレスキュージャパンで買った"ラブアダブマーカー"。繊維を侵さないペンです。普通のマジックは気分的に厭なのでこれを使っています。赤色はFreeWorkerで買った"edding30"。これは繊維を侵さないのかどうかわからんけど、わざわざfreeWorkerで売っているくらいなんだから大丈夫じゃね?という軽いノリで使っています。
基本的に黒色で、黒色や緑色のストランドにマークするときは赤色を使っています。ロープに黒色のストランド使うの止めてほしい(泣)。

⑥ビニールテープ
適当にホムセンとかで買ったビニテ。

⑦編み棒
100均で購入しました。かぎ爪なし。ストランドをほじくる時に使います(外皮からコアを抜き出すときとか)。かなり便利です。たまに先端が折れますが、100均だから気にしない。チューブラーフィドの押し棒にもなります。

⑧SAMSONのチューブラーフィド
以前はこれでスプライスしてました。現在もっぱら定規として使っています(Samsonのスプライス本はこれを基準に長さ指定されているから。フィドの長さは本に書いてあるので絶対必要という訳でない)。
今でもコアにテーパー化した外皮を突っ込むときはこれでやっています。今回の話題から外れますがTenexのスプライスもこれでやってます。

⑨ゴムハンマー
ホムセンで購入。なんとなく白色が良かったんで。

⑩Whippngセット(針、トゥワイン、木の板、スニップス)
針は海外ショップで買った専用品です。強度が欲しいので。よく見失うので余ったトゥワインを通しておくように決めています。トゥワイン(白い糸)はWesSpurで買ったもの。日本のマリンショップでも買えます。

木の板は別になんでも。(これは旅行で立ち寄った岐阜県の白鳥森林組合の木材ショップで記念に買ったやつ。ダケカンバだったかな?) 針を保護するためのものです。こういう感じで使います。針が通りにくい場合はロープをトントン叩いて。Sailmaker’s Palmの必要性を私は感じません(あれつけるとテンションあがるんですけどね)。

Rimg0051_s

スニップスはハサミとして使いません!針をひっこぬくときに使います。グリップ部分が大きいので、しょうもないプライヤーより使いやすいです。使い方は写真を参考にしてください。この部分はプラスチック製なので針を傷つけません。本来の使い方を無視しすぎですね(笑)。

P1060818_s

P1060820_s

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とまあ、こんな感じです。わざわざ海外から買わないと絶対駄目なものってない気がします。とは言え針とトゥワインは海外通販のついでにポチるほうが気楽かもしれませんけど。

あと、私は別にダブルブレイドのスプライスを推奨しません(Tenexのスプライスはマスターしたほうがいいと思います)。クライマーにとって必須技術じゃないです。ロープ構造の知識が身に着くつくので遊びでやるのはアリだと思いますが、そのスプライスアイを現場で使うとなると話は変わります。もし間違ったスプライスをしていた場合、重大な事故に繋がります。私はお店でスプライスしてもらう方が精神的に楽ですねー。

(最後に。今回紹介した道具は色々な方のアイデアを拝借しています。教えてくれた方々に感謝!ほんとにありがとうございます!)

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2013年1月15日 (火)

独断と偏見たっぷりで選ぶ「ベストギア2012」

こんばんわ、フリップです。

さて今回は独断と偏見たっぷりな記事をお送りしようと思います。名付けて「ベストギア2012」!気にいっている or いま欲しいギアを選んでいこうと思います。まあ全然参考にならないでしょうから、鼻で笑いながら楽しんでいただければ幸いです。ではいきまっせ!

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ハーネス
Teufelberger  TreeMotion
Petzl  Sequoia SRT
Edelrid  TreeMagic

ハーネスに取り付けるツールフック
Climb Right   Paddle

ハーネスに取り付けるポーチ
SilberBull  Hip Pack S

ヘルメット
Kask SuperPlazma PL

クライミングロープ
New England Rope  SafetyBlue Hi-Vee
New England Rope  Techyon

DdRTシステム
DMM  HitchClimber  +  DMM  Ultra-O  +  Yale  BeeLine 8mm
ART  LockJack Sport  +  DMM  Ultra-O

ランヤードシステム
ART Positioner  +  Samson Vortex  +  DMM Shadow  +  DMM Ultra-O  +  DMM BatXS

ワイヤーコアランヤードシステム
ART Positioner  +  FreeWorker  FlexFly  +  DMM Sidewinder  +  DMM Ultra-O

フリクションセーバー
Leather Cambium Saver 3/4”
自作16ストランドロープ製リングセーバー

スローラインセット
New England Rope  DynaGlide  +  Sherrill Tree  Neo10oz 14oz  +  Falteimerのストレージ

フットアッセンダー
Petzl  Pantin
Climbing Technology  Quick Step

スパー
Griffes  Sting and Stay FTC
藤井電工  FG-2
Distel  Gecho

チェンソーズボン
Pfanner  Gladiator ベンチレーションモデル

チェンソーブーツ
ArborTec  Aquafell Expert

手袋
TOWA  パワーグラブZERO

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こんなもんかな?SRTシステムとリギング装備は割愛しました。全部買ったらいくらするんだろ?怖い怖い。

今年の傾向としては、ARTに染まろうかなと考えています。去年一年間ヒッチでやってましたが、やはり私はメカニカル好きなようでして……。現在、ポジショナーがひとつしかないのでもうひとつ買いたい!そしてロックジャックをダブルクロッチ用にシフトして、メインをスパイダージャックかペツルのZigzagに移行したいですねえ。

あとクライミングロープをタキオンにしたいですね。150feetは持ってるんですが、120feetが欲しい。そして実は16ストランドロープを使ったことがないので、NERのセーフティブルーが欲しい。

Griffesのスパーも欲しいですねえ。なんとこれ、足の外側にも爪がつけられるんですよ!これ履いたらリムウォークなんて楽勝だと思うのです。

ま、もう予算がないから買えないんですけどねwww GRCS買っちゃったしwwww

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2013年1月 3日 (木)

シェリルのPocket Kerf Wedgeが便利そう

新年明けましておめでとうございます。未だに風邪が治らないですが、今年も元気にやっていきます!どうぞ宜しくお願いいたします。

てな訳で、風邪を早く治すべく家でゴロゴロしながらSherrillのサイトを眺めていたところ、素敵そうな商品が目につきました。それがこれ。Pocket Kerf Wedgeっていう商品です。

【タバコサイズのクサビです】
商品説明には”Odis Siskさんとのコラボレーション製品だぜ”と書かれています。シスクさんと言えば、かの有名なモンキーテイルシステムの考案者であらせられます。モンキーテイルのことはここを参考にしてください。他にも何か面白いアイデアがあった気がしますが忘れちゃった。

話を戻しまして、この商品、要は小型のクサビです。超小型といったほうがいいかもしれません。写真見る限りではペツルのカラビナ”am'D”より小さいです。長さは3インチなので、7.6cmくらいですか。タバコの箱よりちょっと小さいくらいですね。

そして紐を通す穴が開いているので、ハーネスにぶらさげやすい。ポケットに忍ばせておくのも良いですネ。

案外便利な気がするんですが、いかがでしょうか。トップカットの時に手元にあると役に立つ時があると思います。たとえ使わなくても、小さくて軽いから邪魔にならないし。(ドリル君はその点が駄目なんだよなあ。あれはなんか煩わしい。たまに使うと面白いんですけどね。)

わざわざ買うようなモノではない気がしますが、何かのついでに買い物カゴにいれてみたい、そんな感じです。シスクさんの思想を体験してみたいっていう気持ちもあります。お値段は5.95ドル!安い!

【余談】
去年12月頃の話です。Sherrillで新規注文しようとした先輩が、「最初の注文だからクレジットカードで支払いは無理。電子送金してー」とショップ側に言われたらしいです。私が初めて注文した時はそんな事なかったので、その話を聞いてかなりびっくりしました。

電子送金はねー、本気でめんどくさいうえに手数料が馬鹿にならんのですよ。あれは止めた方がいい。先輩にはどうしても無理ならキャンセルして他店で買っちゃえ!と進言しました(シェリル以外でも買える品物だったんで)。

読んでおられる皆さんの中で、最近シェリルで新規注文した方がいらっしゃいましたら、支払い方法はどうだったか教えていただけないでしょうか。今後の参考にしたいので。宜しくお願いいたします。

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