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2013年4月の6件の記事

2013年4月26日 (金)

TreeMOTIONがマイナーチェンジしたみたい

イギリスの木登り道具ショップ、HoneyBrothersによりますと、TreeMOTIONがちょっとだけアップグレードしたそうです(リンク)。Freeworkerの写真がわかりやすいです(リンク)。

変更点は以下の通り

その1:ブリッジのロープ末端とノットが縫製処理された。
その2:ハーネスの背面にあった赤いアルミリングがPPE化して緑になった。
その3:別売りだったコンフォードパッドが付属品になった。
その4:体重制限が100kgから120kgに変更された!

まあそんな大した変化ではない感じです。ブリッジのロープとコンフォートパッドは買えばいいだけだし、体重制限も今まで100kgでテストしていたのを120kgに拡張したっていうだけで、旧型でも120kgまで使用可能なはずです。

となると、背面のリングがPPE化して緑リングになったっていうのが一番の違いでしょう。でも一体これを何に使うんだ?という問題があります。

ぱっと浮かぶのはチェストハーネスをつけてフルボディ化でしょうか。でも前面に固定センターアタッチメントポイントがないから、どうにもならないんですよね。TreeMOTION専用のショルダーストラップがありますが、あれは胸のD環が赤色ですからPPEじゃないんですよね。つまり、あのD環をアタッチメントポイントとして使うことはできない=フルボディじゃない、ということになります。

(余談:ツリーモーションはPPEポイントに緑リング、PPEじゃないポイントに赤リングを使用しています。赤リングに体重を預けるのは絶対にNGです。)

今後、PPE化した専用チェストハーネスが新規登場するかもしれませんが、今のところ、背面リングがPPEになった恩恵はそれほどないと思います。(これを活用する何かおもしろいアイデアがあれば教えてください!)

個人的な意見としては、最近ツリーモーションが欲しくなっているのでラッキーでした(笑)。でもマイナーチェンジしちゃうと、新型と旧型のどっちが届くのかわからなくて困るんですよねえ。今のところ、欧州は新型に変更してそうですが、アメリカはどうも不透明です。気になる場合は注文する前に確認したほうが良いと思います。

あと、まもなくTreeMOTION SuperLight が登場するそうです。写真を見る限り、ウェストベルトとレッグループがワンタッチ式から折り返し式に変更されていますね。他はどうなんだろ?背面側の写真が見たい方はFreeworkerの商品ページを参考にしてください(こちら)。

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2013年4月25日 (木)

ISC「マイティーマウス」のスパインは太いぞ!

イギリスのギアメーカーISCが出している「マイティーマウス」っていうカラビナがあります。

本当は「Mini HMS」っていう名前でして、マイティーマウスってのはSherrillが勝手(?)につけているネーミングなんですが、ややこしいのでマイティーマウスと呼ぶことにします(シェリルの商品ページ)。

大きさはDMMのセンチネルよりわずかに大きく、DMMのシャドウよりわずかに小さいという微妙なサイズなんですが、まあ小型カラビナの範疇に収まります。

センチネルはスパインがぐにゃっと曲がった変な形をしているHMS型、シャドウは変D型、それに対してマイティーマウスはきれいな二等辺三角形のHMS型です(参考:おまけその1の写真)。なもんで、ランヤード用のカラビナに使いやすいかもしれません。

ひとつ注意しておかないといけないのが、マイティーマウスのスパインは妙に太い!カラビナの他の場所は普通なんですけど、スパインだけ明らかに太いです。シェリルの商品ページを見るのがわかりやすいかな。

このおかげで、カラビナにつけたもの(例えばぎりぎりタイトに作ったフリクションコードのアイ)がスパイン方向に勝手に移動しちゃう可能性が相当減ります。これはいいことですね。

そのかわり、ノッチからスパインまでの間に留まってしまうので、カラビナを開けたときにそれをすっぽり落としちゃう可能性が高くなります。そんな訳で、対象物をコーナートラップなりで留めるか、ノーズ側に丸ゴムをつけて、抜け落ちを防いであげたほうが良いかと思います(参考:おまけその3)。

ちなみにISCのカラビナでスパインが太いのはマイティーマウスだけでなく、オーバル型のLUKEもそうです。というか今確認したところ、ISCのカラビナはすべて太いような気がします。マイティーマウスはスパインが太くてもまあOKですが、LUKEは使いにくい場面も出てくる気がしますし、購入を検討される場合は考慮された方がいいかと思います。


【おまけその1 大きさ比較】
左からペツルam'D、DMMシャドウ、DMMセンチネル、ISCマイティーマウス。am’Dは通常クラスの大きさ。それ以外は小型カラビナに分類されます。写真だとそんなに変わらない気もしますが、実際に持ってみるとam'Dとそれ以外では大きさは全然違います。

P1040968_s

おまけその2 スパインの大きさ比較】
左DMMシャドウ、右ISCマイティーマウス。写真だとわかりにくいですが、マイティーマウスのスパインはまじで太いです。
P1040972_s

【おまけその3 丸ゴムで抜け落ち防止】
こんな感じで丸ゴムをつけます。写真はDMMセンチネルなので、ゴムを2つつけていますが、マイティーマウスならノーズ側のひとつだけ(写真下側のゴム)で済みます。ちなみにカラビナにゴムをつける際は手で押し込むだけではまります。
Dsc00930_s

【おまけその4 カラビナの各部名称】
スパインは写真でいうと、オレンジテープが張ってある側の真っすぐな部分を言います。ここがカラビナの強度を支えています。屋台骨ですな。
1_01

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2013年4月23日 (火)

(記事内容を変更しました0426)ペツルからZIGZAGの使用中止のお願いが出ています(2013.04.23現在)

昨日の記事の続報です。

本日、ペツル側の見解が発表されました。結論から書くと、現時点では「安全措置として、ペツルは 『ジグザグ』 の使用を中止するようお願いいたします。」とのことです。そして、5月22日までに更なる続報を出すとのことです。

詳しくはペツル日本代理店のアルテリアのこちらのページをご覧ください。

事故原因としては、やはりロープアタッチメントホールにあるようです。ここに取り付けたカラビナが変な方向を向いている場合、栓抜きみたいな感じでロープアタッチメントホールにテコ荷重が加わって破断させるみたいです。(このカラビナ位置は文字で表現しにくいから、是非リンク先の写真をご覧ください。)

【ここから先は個人的なつぶやき】
うーん、これは……。残念だけど、ペツルの設計ミスだと思います。薄く、小さくしすぎちゃったんだ。

(追記0423:この記事を書いた当初、事故の原因について何か勘違いをしていたっぽいです。現在、こうじゃないか?と思う原因はあるんですが、実際にZIGZAGを手にとって試してみないとわかりません。ケース2の意味がわからなくなってきました。とりあえず以下の文章はすべてお蔵入りにします。打ち消し線で消しておきます。)

とりあえず、この見解を読んで、私は「あれ、これってもしかしてARTのスパイダージャックとロックジャックでも同様の現象が起きるんじゃね(汗)」と真っ先に考えました。

 

が、それは杞憂でした。スパイダージャックはそもそもロープアタッチメントホールがない(参考リンク)、もしくはダイニーマ。ロックジャックは本体が丸いから、カラビナをてこにするための支点がない。(その代わり、ロックジャックは木製取っ手にカラビナがはまってしまう危険性があります。ロックジャックと大型カラビナの組み合わせはNGです。参考リンク

 

その点、ZIGZAGは小さくて薄いでしょ。しかもあの三角形部分の飛び出した突起。この事故が起きた後で見ると、カラビナひっかかってくれと言っているようにしか見えなくなりました。

 

また、そもそもロープアタッチメントホールにカラビナを取り付けるときにコーナートラップ等を使って、メジャーアクシス方向から動かないように固定するべきじゃね?と感じる方もいるかと思います。もちろんその通りでしょう。でも今回はそういう問題じゃないと思うんですよね。

 

他のギア、例えばヒッチクライマーでも、見解ページにあるテストケース2にあたる現象は起こり得ます。これを起こさないためにコーナートラップを使うんです。ただ今回の問題はケース3なんですよ。この猛烈にいやらしい位置にカラビナが固定されちゃうような設計をした、これこそが今回の事故の一番重要な問題だと思います。

まあ、なんだかんだ言って、現状はコーナートラップでカラビナ方向を固定するしか解決方法がない気もしますがどうなんだろ。とにかく、5月22日までに発表される予定のペツルの続報が出るまで使用を中止したほうが絶対いいと思います。

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2013年4月22日 (月)

ペツルZIGZAGの事故報告があったみたい

4月12日、ドイツにてPetzlのZIGZAGを使用していたユーザーが墜落事故を起こしたそうです。

詳しくはアルテリアのこちらのページから、「安全に関する情報: ペツル社メカニカルプルージック『ジグザグ』」をクリックして、PDFをダウンロードしてご覧ください。

とは言え、このPDF資料にはそこまで詳しい情報が載っているわけではなく、速報みたいなもんです。ばばっとPDF資料を読むに、「ロープアタッチメントホールの故障が疑われました」との文章がありますね。ペツル側の正式な見解は4月23日までにホームページ上で回答があるみたいです。

個人的に色々と思うところはありますが、事故の詳細がわからないと何とも言えません。

事故にあわれた方の一日も早い快復を祈るばかりです。

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2013年4月18日 (木)

トイフェルベルガーの「Sirius ringLOOP」についての小ネタ

トイフェルベルガーTeufelberger が発売しているシリウスシリーズのひとつに、「シリウス リングループ」ってのがあります。

「リングにプルージックコードの両アイをくっつけました」的な製品でして、マルチな使い方ができます。むしろマルチすぎて使いどころがいまいち浮かびにくいほどです。私はこれを自作リングセーバーの長さ調整用として使っています。

で、注意してほしいのは、これには全長35cmと43cmの2種類があって、DMMのリングを使っているんですが、両者ではリング径が異なります!

35cm……26mmリング(小リング用)
43cm……34mmリング(大リング用)

もしリングセーバーの長さ調整用として使うなら、35cmを買って小リング側をアジャスタブルにしたほうがちょっとだけ有利です。そのほうが多少は回収しやすいはず。

43cmのほうはSRTボトムアンカー(トランクアンカー)の長さ調節に使っています。また、マルチアンカーの中間支点に使うならこっちでしょうね。

要は、小リングとして使いたかったら35cm、大リングとして使いたかったら43cm、という使い分けになりますです。ご購入を検討されている方は参考にしてください。

【おまけ】
リングセーバーの長さ調節に使うなら、35cmのほうがロープにぴったり巻きつけることができます。下の写真は16ストランドロープに3回巻きプルージックした状態。左が43cm、右が35cm。

P1070089_s

43cmのリングを拡大撮影。
P1070090_s

次は35cm。
P1070091_s

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ペツルの新型クロールとベーシックが欲しいんだけど…

最近、道具の軽量化が趣味です。方向性としては、なるべく腰にぶら下げるギアをそぎ落とす感じ。たまにしか使わないものをとっぱらったり、色々な場面に応用できるギアに絞り込んだり。で、一日の現場が終わったらハーネス周りを一度取っ払ってリセットしたりしています。まだまだ実験段階です。

はてさて、こないだ京都のロッジに行ったところ、ペツルの新型クロールと新型ベーシックが売っていました。随分ちいさくなってすごくいい感じ!

特にベーシックが素晴らしかったです。てのひらにすっぽり収まるサイズ、上部のまるいフォルム、下ホールの穴が大きくなってカラビナを2枚突っ込めるようになった、などなど非常に意欲的な進化を遂げていました。

実は最近ハンドアッセンダーを買い替えたくて、うずうずしていたのです。現在使っているのはペツルのアッセンションL。別にこれ自体に不満はないのですが、そもそもハンドアッセンダーって邪魔なんですよね。ギア自体も大きいし、ハーネスにぶらさげてると枝と絡みやすいし。もういっそのことハンドルなんて必要なくない?と考えて、ベーシックタイプの奴を狙ってたんです。

「うおおっ!お金ないけど買っちゃうか、こんにゃろう!」と勢いが増してきたときに、こんな文字が目に飛び込んできました。

対象ロープ径……8~11mm


……

駄目じゃあーーーーーーーーん!ペツルなに考えてんだよーーーー!

(ちなみに新型クロールも適合ロープ径は11mmまで。新型パンタンは13mmまでOK。)

(ちなみにWesSpurの商品説明には1/2inchまでOKなんて書いてありますが、あれは反則だと思う。流石に11mmを1/2インチっていうのは無理がありまっせ。←実は今回、これがいいたかっただけの記事です)

あーあ、欲しかったなあ。でもタキオンは11.5mmだしなあ。SRT登攀用ロープにしているHTPスタティック11mm専用の道具としては使えるけど、なんだかなあ。こうなれば、やっぱKONGのFUTURAしか選択肢はないのか?!うむむむむ……。

【リンク】
PETZL(リンク先はアルテリア) ベーシック  クロール  パンタン

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