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2014年1月の2件の記事

2014年1月 9日 (木)

Distelのスパー、「Gecko」について調べてみた

今回はDistelのスパー、「Gecko」について書いてみます。

私は今までずっと藤井電工の「FG-2」を使っていまして、そんなに不満もないんですが(下バンドが短くてツェルマットに装着しにくいのは参った)、そろそろちゃんとしたスパーが欲しいなあと考えていました。そして買うならDistelのスパーがいい!だって仕事道具に人一倍こだわりのある友人のハリー君が不満を言わずに使っているから!

そんなこんなでDistelのスパーですが「Gecko」って名称で発売されています。たまーにGeckoとは書いていないお店もあります。ドイツ人のUli Distelさんが開発したそうですよ。ちなみに有名なクライミングヒッチである「ディステル」も考案したのも実はこの人。なんという有能っぷり!

ラインナップが色々ありまして、下記それぞれの組み合わせがあります。でもお店によって取り扱っている種類が限られるので要注意。全種類を揃えてるお店はかなり限られてきます。
素材 : アルミ or カーボンファイバー
ギャフ : アメリカンショート or アメリカンロング or ヨーロピアン
足側のストラップ : ベルクロ or 革バンド

素材
アルミ製とカーボンファイバー(CF)製の2種類。アルミ製だとひとつ1.9kgくらい、CF製だとひとつ1.3kgです。これは片足分の重量なのでペアだと2倍になります。両者で1kgくらいの差がでてきます。アルミ製でも充分軽いですが、CF製のウルトラライトっぷりはすごいですね。

アルミ製はサイズを可変(40㎝~51㎝)できるんですが、CF製はサイズ固定です。Sサイズ(42㎝)から2㎝刻みでM、L、XLまであります。測り方は「靴を履いて、土踏まずから膝までの長さを測ればOK!簡単だね!」って書いてありますが、「ほんまかいな、膝って言うてもどこの部分やねん。アホみたいに高い商品で、しかもこちとら海外通販やから失敗できんのやぞ。」と私なんぞは考えてしまいます。でも軽いですし、CFの何とも言えないカッコよさは超魅力的ですね。

値段はアルミ製がだいたい3~4万円くらい、CF製は4万5千~5万5千円くらいします。アメリカより欧州のほうが安い傾向です。

私もCF製を買おうかと真剣に悩んだんですが、海外BBSにて、「CF製のものはコンクリートや固いものの上を歩いちゃいけないよ」って書いてあるのを発見しました(こちら)。私はスパーをつけたままあちこち歩く癖があるので、今回は泣く泣く見送りました(お金もなかった)。

ギャフ
爪の形にはアメリカンショートとアメリカンロング、そしてヨーロピアンの3種類があります。ロングとヨーロピアンはガード部分がオレンジ色で、ショートは黒色です(アルミ製の場合。CF製はすべて無着色)。基本的にショートを買っておけば間違いないと考えています。爪単体でも売っているので、対応しきれない樹木があればロングを別途購入すればいいかと。

普段からロングを使っている人から「ギャフが刺さりすぎて幹から抜けなくなり、本気で困った」という体験談をよく聞きます。これを個人的に「ギャフ抜けないプロブレム」と呼んでいまして、その状況を思い浮かべるとちょっと笑えますが、レスキューが必要になる可能性もあるかなり危険な状態だとも言えます。

ヨーロピアンは一度試したことあるんですが、個人的に使いにくかったです。爪が横に向いているので、幹と靴の間に隙間ができます。私は爪を刺しつつ、かかとの内側親指の付け根あたりを幹に当ててバランスを取るんですが、靴が幹に当たらないのでふらふらして怖かったです。慣れの問題でしょうけど。

足側(下側)のストラップ
どのモデルでも上側ストラップはベルクロなんですが、下側ストラップはベルクロと革バンドの2種類があります。

ほとんどのお店で革バンドしか取扱いがなく、ベルクロを置いているお店はアメリカ以外で探す必要があります。例えばドイツのFreeWorkerとか、イギリスのClarkForest、オーストラリアのAtraes、などなど。Honeyは品切れ中なのか革バンドしかありません(執筆現在)。

両者でストラップの留め具が違うため、互換性はないそうです。一応Honeyで革バンド用の留め具スペアが売っていますが、交換は結構大変だそうです。

前述の海外BBSによると、「ベルクロはおがくずがつくものの、寒い日でも装着しやすく、ぴったりフィットする。対して革バンドはゆるいかキツイかのどちらかだ」とのこと。おがくずがつくデメリットをどう捉えるか、そして取扱店の少なさが問題ですね。私はベルクロ一択です。

【注文してやったぜ】
そんなこんなで私は「アルミ製、アメリカンショート、ベルクロ」のやつをFreeWorkerで注文中です。手続きが難航しててまだ発送には至ってません。それにしてもCF製が欲しかった……絶対かっこいいですからね、あれ。

そうそう、Geckoの耐荷重は総重量104kgがMAXだそうです(アルミ製もCF製も)。総重量ってのはクライマーの体重+装備一式の重量です。重量級のクライマーの方はお気を付けくださいませ。

余談になりますが、これからスパーを購入予定の方はなるべくスチール製のものは避けたほうがいいかと思います。あれは本気で重いです!アルミ製やカーボンファイバー製、チタン製のものを選ぶと幸せになれます。スチール製選ぶなら藤井電工のFG-2のほうが賢明なような気もします。まあFG-2は「これで樹木に登るなよ!」というありがたい注意書きがありますので、表だってお勧めするのも良くないでしょうけどね。

では今から頑張ってFreeWorkerの担当者とメールしてきまーす。英語ほんとやだ。ドイツ語じゃないだけマシだけど。ではでは。

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2014年1月 8日 (水)

わいのハーネス2013

新年明けましておめでとうございます。皆さんいかがお過ごしでしょうか。年始の忙しさに慌てふためいておいででしょうか。はたまたコタツのなかでミカンを食べておいででしょうか。私は寒さが身に染みるので早く春になってほしいです。

さて、今回は2013年バージョンのハーネスまわりを紹介したいと思います。ぶっちゃけ自分の思い出を残すためです。参考にならないと思いますが、良ければ読んでみてください。ちなみに最低限の装備しか身に着けていない状態です。

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ハーネスはセコイアSRT。ブリッジの長さは30㎝で、リング用にDMMのスイベル「アクシスS」を装着しています。

センターアタッチメントポイントにはWesSpurで買ったステンレス製の8mmデルタリンクを2つ装着。上側のデルタリンクにはペツルのジェーンをつけています。チェストアッセンダーは使うときだけこっちに装着してます。写真は外した状態です。ジェーンも使う時だけ装着にしたいんですけど、8mmのデルタリンクに通すのがすっごい大変なんですよ!20分くらい格闘しないと通せません。

下側のデルタリンクは下降器セット用です。写真にはありませんが、下降器はペツルのRIGを愛用中。これまた写真にはありませんが、チェストハーネスはマウンテンダックスのものを使っています。

ゴム手袋はTOWAの「パワーグラブZERO」。一番使いやすいです。ラブです。

チェンソーパンツはファナーの「グラディエイター・ベンチレーションモデル タイプA」。そろそろ洗い替えが欲しいです。そういや私は作業ズボン(登山用ズボン)の上にチェンソーパンツを履きます。普通は素足orタイツに直穿きらしいですけど、私は重ね着しても違和感ないです。

靴はスカルパの「Darma」。ドイツのFreeworkerで「treetecⅡ」っていう名前で売っています。その他、登山靴(Tecnicaのフルレザー登山靴)とかチェンソーブーツ(アクアフェル)を使うときもあります。

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手鋸はシルキーの「ズバット300」。何故330を使わないのか、自分でも不思議です。深い理由はありません。状況に応じて同じくシルキーの「スゴイ」を使う時もあります。

セコイアのノコギリ取り付け穴に頑丈なキーリングをつけて、コングのマイクロカラビナでノコギリをクリップしています。このカラビナ便利なんですけど、あまり売っていないのがたまに傷。そうそう、ノコギリを足に装着しなくなりました。夏に換気を阻害するので嫌だったんですよね。あとスパーと干渉してめんどくさい。

写真だと全然見えませんが、ポーチの右端の下にペツルのキャリツールLを忍ばせています。遅まきながらキャリツールの便利さがやっとわかりました。主にチェンソーをぶら下げるのに使っています。

後ろDsc_0475_s_2

ポーチはシルバーブルの「Hip Pack Sサイズ」です。この時はエイト環とファーストエイドキットを突っ込んでいたのかな。他にもカメラとかスリングを忍ばせたりします。8月くらいまでハーネスの後左側にセットしてランヤードの余りを収納していたんですが、なんとなく後ろ右側に移動しました。気軽に収納できるってのは何かと便利なんですけど、パック下に隠れるギアループが使いにくくなります。あと大きすぎて鬱陶しいときもあります。ちなみにインシュロック(結束バンド)2本でハーネスに固定しています(写真で白い何かが見えてるでしょ)。まだ切れたことはありません。インシュロック最強便利説を唱えたい。

ポーチにぶらさがっているオレンジ色の物体はホイッスルです。キツネ型のやつ。登山用品店とかレスキュージャパンで売っています。ひもが伸びるタイプのキーホルダーにつけているのでいつでも吹けます。吹いたことないけど。

ジェーンの末端につけたオレンジ色のカラビナも見えていますね。クライミングテクノロジーの「エアリアルレスキュー」っていうカラビナです。スクリューロックですけどね。超軽いんです(たった42g)。2013年モデルはこの色なんですけど、もう売り切れかな。2月くらいになったら2014モデルがイタリアからやってくるそうです。

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ランヤードのロープはサムソンの「Vortex」3m。今まで使ってきた中で一番扱いやすいです。太いロープは正義ですな。うんうん。

アジャスターはARTの「ポジショナー」。いやー便利です!あれこれ使ってきましたがこれが一番しっくりきました。

ランヤード用のカラビナは、先端がDMMの「シャドウ」、アジャスター側はDMMの「ウルトラO」です。どちらもランヤード用と視認しやすいようにシェリルオリジナルの金色モデルにしています。

ランヤード逆側の末端はコングの安全環なしオーバルカラビナ(青色のやつ)。地面を歩くときにランヤードを引きずらないようにセットしているだけで、樹上では外してしまいます。

オーバルカラビナとかぶってわかりにくいですが、ここにもクライミングテクノロジーの「エアリアルレスキュー」が。青色のこれは2012年モデルです。とある登山用品店で投げ売りされていました。もっと買ってくれば良かった……。

腕に隠れて見えませんがこっち側にもキャリツールをつけています。Sサイズ。チェンソーを一時的に確保したいときとか、何やかんやと使用しています。

メインシステムP1070989_s

クライミングロープはニューイングランドロープの「タキオン」。正確にはシェリルの別注モデル「Lava」です。ロープ自体は扱いやすくて助かっていますが、アイ加工するとフリクションセーバーの小リングが通りにくくなってしまい、えらく困っています。地面からのインストールの成功率が格段に下がりました。最初はホースセーバーを使うことでお茶を濁しています。

フリクションシステムはARTの「ロックジャック」!あくまで個人的な意見ですが、一番便利だと思います。スパイダージャックとかZIGZAGなんて目じゃねえぜ。ロックジャッカーがもっと増えたらいいのに。

カラビナはどちらもDMMの「ウルトラO」です。上下を色違いにしています。ロックジャック使うなら色違いにするのをお勧めします。そしてアンカー側には反転防止用にコーナートラップ(赤色のやつ)を仕掛けています。

写真にはありませんが、フリクションセーバーはART「ロープガイド」、リングセーバー、革製のホースセーバー、これらを状況に応じて使い分けています。ロープガイドの使用率が最近高いです。

これまた写真にはありませんが、フットアッセンダーはペツルの「パンタンR」を使っています。前モデル、金色のでかいほうです。

まとめ

まあこんな感じです。ロックジャックを使いだしてからというものの、「もーDdRTでいいじゃん」という気分になっています。それくらい便利です。リムウォーク中に片手でひょいひょいとロープの弛みをとれるのがもう最高!フリクションヒッチもたまに使うとめっちゃ面白いですけどね。

SRTを使うのはほんとたまーに。使ったとしても登攀だけでした。去年はロープレンチとかヒッチハイカーにぴったりの樹木に出会えなかったというのも大きな理由です。

そんなこんなで、参考になるかどうかわかんない記事ですみません。個人的には構成がだいぶ煮詰まってきたなーと感じます。余分な道具をもっと削っていきたいです。

それでは今年も安全でおもろい木登りを!

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