カテゴリー「木こり仕事」の4件の記事

2011年9月 2日 (金)

山仕事の時の腰道具セット

今回は、私が山仕事の時に使っている腰道具セットを紹介しまっす!

皆さんは作業中の燃料とかどうやって運んでいます?リュック派と腰派があるように思いますが、私は腰派です。深い意味はありません。この仕事を初めた時、まわりの先輩が全員とも腰派だったんで、それを真似し続けてるだけです

なので作業中にリュックは背負いません。お弁当を入れたリュックは昼休憩する場所にデポしっぱなしです。昼からの燃料も一緒にそこに置いています。

腰セットはこんな感じです。これがだいたいフルセット。実際は現場に合わせて必要なものだけを持っていきます。

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じゃあ簡単に紹介していきます。左から順番に

1、ナタ
広葉樹林で仕事をする時はナタを持っていくことが多いです。このナタは地元の鍛冶屋さんで買っています。こういう曲がったナタ(海老ナタでしたっけ?)じゃないと私は怖くて使いたくないです。ケースはうちの大番頭、Fさん自作です。歩くと「カランコロン♪」と良い音がして、心が和みます。ナタ袋は使った事ないです。

2、燃料入れ
近所のテント生地屋さんに頼んで作ってもらったものです。お昼は座布団代わりになるステキな奴です。1リットルのボトルが2つ収納できます。チェーンオイルはPETボトル、混合油はMSRのフューエルボトル。そしてプラグレンチもここに突っ込んでいます。これで落とす心配は全くなし。

3、ペットボトルホルダー
登山屋さんで買ったドイターの500mlペットボトルホルダー。飲み物を入れています。切り捨て間伐だと燃料1リットルじゃ足りないので、こっちにも追加しています。その時飲み物はどうするかと言いますと、もう一個ホルダーをぶらさげるだけです。

4、整備工具入れ
登山屋で買ったSIGGのドリンクホルダー。1Lのペットボトルが入ります。私はこれにヤスリやら六角レンチやら小型マイナスドライバーやらを収納した工具袋を突っ込んでます。それだけだと隙間が多いので、王様クサビ(大)も一緒に入れています(写真は中サイズ)。

5、小道具入れ
カメラやら地図やらポイリムやらを入れています。普通の腰袋にする場合もありますが、藪を分け入る時はこういう蓋のしっかり閉まるバッグを使っています。

6、クサビ用ハンマー
ヨキの方が便利なんでしょうけど個人的に苦手なので、普通のハンマーを使っています。これはFさんが作ってくれたハンマー。ヘッドは確か1.3kg。柄はグミの木でして、この微妙な曲がり具合が何とも最高!めっちゃ愛用しています。山で落としたら仕事を忘れて3日は探しますね。これを腰にぶら下げるとそれなりに体力を消耗します。

7、ノコギリ
この写真のはシルキーのゴム太郎。ズバットにする場合もあります。山に入る時、ナタかノコギリは絶対に携行するようにしています。魔除けっす。山はこわいところですよ、はい。

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フルセットを装備するとこんな腰回りになっちゃいます。アホっぽいですね。歩けたもんじゃない。さすがに現場でここまで装備した事ないですし、配置をちゃんと考えます。

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まあこんな感じです。あとは状況に応じてクサビ(中)とクサビ(小)も持っていきます。これはチェーンソーパンツに仕込んでいます。

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チェーンソーパンツはpfanner「グラディエイター」のシェリルモデル。写真見てもらえばわかるように、右太ももにクサビをいれておくポケットがあります。必要な時にサッと取り出せるのでめちゃ便利!しかもこのポケット、お尻側はズボンに縫製していないので浮いていて、クサビをいれた状態で膝を曲げても突っ張りません。あとズボンの裾にはレッグゲイターみたいなスカートがついていて、ブーツに木屑が侵入するのを阻止してくれます(うまく説明できないや)。更にシェリルモデルはクサビポケットの横に携帯電話ポケットがついています。超便利。

(ちなみに現行のグラディエイター2とはスペックや細部が異なるので注意してください。)

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という訳で私は腰派なんですが、やっぱ腰にぶら下げてると重い。こないだ試しにリュック背負って仕事したら、すっごい楽だったんです。リュックいいじゃん!

現在狙っているリュックはバーグハウスの「フリーフロー26」!こちらのショップの写真がわかりやすいかな。背面の通気性バツグン、引っ掛かりに強そうな生地、チェストベルトを取り外し可能、ハイドレーションOK。こんなザックってなかなかないんです…。特に「チェストベルトが取り外せて、しかも背面通気」っていう条件を満たすのは意外と難易度が高い。買ってみようかなー。でももうちょい容量が欲しい気もするんですよねー。

上記条件を満たすかっちょいいザックをご存じの方がいれば、是非教えてください!!

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2010年4月27日 (火)

わーいリムウォーク!

昨日から関西某所にて支障木の伐採を行っています。倉庫の上に伸び出した枝を伐ってくれーとの事。(今日は雨&強風で中止)

いざ現場にいってみると…リムウォーク天国!いやっほー!
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しっかりした木なのでトップアンカーも安心できる充分な場所に設定できました。

ちなみに今回も性懲りもなくSRTです。正直言いまして…リムウォークはやっぱりDdRTでやるもんだなとしみじみ思いました(笑)。帰り道は主枝にランヤードを巻いておいて、ずるずる戻りながら吊り切りしていきました。

今回のリギングシステムは案外うまくいったので後日詳しい記事を書きたいと思います。とりあえず今日は筋肉痛でふらふらなので書く気がおきません(汗)。

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2010年2月25日 (木)

フリクションセーバー便利じゃん!!

先日、知り合いの家の裏山にあった枯れ松伐除をやってまして。

で、作業自体は無事済んでから現場を見渡していたところ、樹自体は生きているけど枯れ枝がついている松があったんですね。枯れ枝の地上高は約8m。もし折れたら地元の方がたまに利用している里道に落ちそうでちょっと不安です。家の人に言ったところ「じゃあきっといてー」と有難いお言葉をいただいたので、レッツ木登り!!


[状況説明]
状況としてはこんな感じです。二股の部分ですが、本来なら主幹になるはずだった左の枝は3cmほど残して折れてしまい、右に立ちあがっている枝が成長しています。右枝は元気です。その二股の下に枯れ枝がありました。もっと右枝に向いて肥大するような幹のイラストを書けばよかった…。

作業内容としては「木に登って、枯れ枝を単純に切り落とす」だけです。吊り切りの必要はありませんでした。もし作業中に歩行者がきても地上班が止めてくれます。単なる里道ですし、問題なしでしょう。
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で、ちょいちょいとスローラインをかけると…こんな風にかかっちゃいました。Img_0022_05

このまま普通にクライミングラインをかけると、左側に回り込んだ時にラインが外れそうで怖いなあ…と少し悩みました。
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もう一回スローラインをかけ直そうかとも思ったんですが、そこでピンッときまして。こういう時こそフリクションセーバーの出番じゃないか!!


[作業の流れ]

という訳で作業開始。まずはスローラインが幹を巻くように通り道を変更します。私はこういう時の為に10mチョンボ棒を持ち歩いています。というか、実はこれでスローラインも枝にかけています。ウェイトなんて投げていられるかいっ!私が使用しているチョンボ棒はデンサンの「ブラックフィッシャー」。電設屋さんの道具です。詳しくはまた後日紹介します。もうこれなしでは仕事できません。
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で、次にフリクションセーバーを導入します。こういうやり方ではなく、後付け式のやり方です。なんかこっちの方が好きなんですよね。フリクションセーバーの長さ設定は適当です。見た目で「だいたいこんなもんかなー」って感じで長さを決めています。が、短いと結構つらいです。長くてもずり落ちてきそうで怖いんですが。やり直しはきくので、まあ大丈夫です。単純にクライミングラインを引っ張ってフリクションセーバーを引き落とすと、導入前の状態に戻れます。
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で、アンカーが完成!!フリクションセーバーが幹を巻いているので、外れる心配がなくなりました。上記のイラストから、もう一度スローラインを落とす→ウェイトを外してから、スローラインとクライミングラインの末端を結ぶ→スローライン引きこむ→完成!!の流れです。

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あとはDdRTでサクサクッと登っておしまい。今回チェーンソーは使わず、買ったばかりのシルキー「ズバット」で切ってやりました。使ってみたかっただけです。めちゃくちゃよく切れて感涙しました。さすがシルキー、世界に誇る日本企業だけあります。

枯れ枝がなくなって松の見栄えも良くなったので、今回の依頼者さんにも喜んでいただけました。今回の作業も大成功!!


[感想]
うーん、フリクションセーバー便利ですね。以前まで気になってた摩擦もあまり感じなくなってきましたし。この方法を応用するとスギやヒノキもDdRTでいけるでしょう。スローラインの流れを整理するのがとんでもなく大変でしょうが…。

でも、この方法はアジャスタブル式のセーバーじゃないとダメです。幹にぴったり巻きつけるのがミソですからね。なので、バッキンガムのフリクションセーバーを買われる際には、ついでにフリクションセーバー・プルージックも買った方がいいと思います。もしくはシェリルのこれとか、A.R.T.のロープガイド等もナイスチョイスだと思います。

注意点としては、フリクションセーバー設置時にライン同士が絡んでいないかよく見ておく必要があります。もし絡んだまま手順を進めていくと、クライミングラインが樹上のリング付近でガッチリからまって、地上からでは回収不可能になります。実際経験したら泣きそうになります。ええ、もちろん私やっちゃいました。チョンボ棒でなんとか回収しましたが、ほんと悲しくなりました。チョンボ棒バンザイ!!

あと、フリクションセーバー導入時に、上記のような後付け方式だとウェイトが邪魔して木の股を越さない時があります。そんな時は先付け方式でやるといいだけです。

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2010年1月16日 (土)

木こりです

言い忘れていましたが、私の本職は木こりです。普段は山で木を伐って生活しております。

で、私の目標が「どんな場所のどんな木でも、ばっちり伐っちゃえる」人になる事でして、その為に木登りを始めた訳です。

例えば神社の境内にある木とか、邸宅の裏山から伸びている木の枝を伐るとなった場合、普通はレッカー屋さんをよんできたりするんですが、レッカーってどこでもいける訳じゃないんですよね。車体重量があるから緩い地盤のとこには行けないし、神社の鳥居をくぐれないって時もあります。

じゃあ昇柱器?でもあれは幹に傷がつきます。対象木が地域住民の方やお客様にとって大切な木だった場合、どうするのかっていう問題があるんです。というか昇柱器は対象木を根元でばっさり伐る場合にしか使っちゃいかんと思うんです。

となったらツリークライミングでいくしかないでしょう!ほんとにツリークライミングは便利です。安全ですし、ワークポジションも思いのままです。それにリムウォークで、枝先までアプローチできる。さすがに昇柱器じゃ枝先まで安全に到達できないでしょう。

という訳で、しっかりと自分の理想に近付いてきている気がする今日この頃です。正直なところ、私は森を伐るより木を伐っている方が楽しいんですよね。面積を伐るより、一本の木をあーしてこうしてと悩んで伐る方がおもしろい年頃です。

そんなこんなで私の伐木風景を動画でどうぞ。こんな事言っておきながら山でガッツーンと木を伐り倒すのも大好きなんです!!

この木は直径30cm、樹高20mほどのコナラです。コナラはツルがよく効いてくれるので好きです。伐木後は近所の方用の薪とシイタケの原木としておいしくいただきました。

使用チェーンソーはシンダイワの「1039s」の35cmバー。「1039s」は軽くて好きです。これなら間伐で一日担いでいても、それほど苦になりません。

腰にいろいろぶら下っているのは、携帯燃料やクサビ、クサビ用ハンマーなどです。

森で木を伐るのは、家などの保全対象がないから気楽なもんです。特に今回は用材として出す訳でもないですし。とは言え失敗したら後の処理が滅茶苦茶しんどいですが(汗)

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